デジタル大辞泉
「東条操」の意味・読み・例文・類語
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とうじょう‐みさお【東条操】
- 国語学者。東京出身。明治四三年(一九一〇)東京帝国大学文科大学国文学科卒業。静岡高校、広島高師、学習院大学の教授、東大講師などを歴任。日本の方言研究を開拓し、方言学の基礎確立に功績があった。主編著「方言と方言学」「全国方言辞典」「分類方言辞典」「大日本方言地図」など。明治一七~昭和四一年(一八八四‐一九六六)
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東条 操
トウジョウ ミサオ
大正・昭和期の国語学者 広島高師教授;学習院大教授。
- 生年
- 明治17(1884)年12月14日
- 没年
- 昭和41(1966)年12月18日
- 出生地
- 東京・浅草
- 旧姓(旧名)
- 村松
- 学歴〔年〕
- 東京帝大文科大学国文学科〔明治43年〕卒
- 経歴
- 東大在学中に上田万年の講義を聴いて生涯の方言研究を決意し、大正2年に東大助手となって橋本進吉に師事。のち静岡高校在職中の昭和2年、「日本方言地図、国語の方言区画」をまとめた。6年には柳田國男、橋本進吉とともに研究誌「方言」を創刊、また15年の日本方言学会(会長・柳田國男)創立に向けて奔走している。日本の方言研究の土台を築いた学者で、広島高師、学習院大の教授と東大講師を歴任。今も方言研究の基本的資料とされるその著書、「全国方言辞典」と「標準語引分類方言辞典」はともに千葉大の大岩正仲教授の協力によるもの。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
東条操
とうじょうみさお
(1884―1966)
国語学者。東京生まれ。東京帝国大学国文学科卒業。広島高等師範学校(現、広島大学)、学習院大学などの教授や東大講師を歴任。日本語の方言の学問的研究の基礎を築き、指導的立場にあった。おもに各地の方言文献を基に全国にわたっての研究を行い、方言区画論を展開した。著書に『南島方言資料』(1923)、『日本方言地図 国語の方言区画』(1927)、『方言と方言学』(1938)のほか、大岩正仲(おおいわまさなか)(1909―1972)の協力による『全国方言辞典』『標準語引分類方言辞典』がある。
[安田尚道 2018年10月19日]
『東条操編『全国方言辞典』(1951・東京堂出版)』▽『東条操編『標準語引分類方言辞典』(1954・東京堂出版)』
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東条操 (とうじょうみさお)
生没年:1884-1966(明治17-昭和41)
国語学者。村松秀茂の長男として東京浅草に生まれる。1910年東京帝国大学文科大学国文学科卒業。国語調査委員会嘱託,静岡高等学校,広島高等師範学校,学習院大学等の教授,東大その他の講師を歴任した。全国的な視野からする日本方言学の確立に功績があり,方言区画論がその学問の中核であった。また日本方言学会等の中心として各地の研究家にひろく影響を及ぼした。おもな編著書に《南島方言資料》《方言と方言学》《全国方言辞典》《日本方言学》,また《国語学新講》等がある。
執筆者:林 大
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東条操
とうじょうみさお
[生]1884.12.14. 東京
[没]1966.12.18. 東京
国語学者。 1910年東京帝国大学国文科卒業。静岡高等学校,広島高等師範,学習院教授を経て 49年学習院大学教授。このほかに東洋大学,東京大学などでも方言学を講じ,日本における方言学の基礎を築いた。その中心テーマは方言区画論にあった。 57年紫綬褒章受章。編著には,『南島方言資料』 (1923) ,『大日本方言地図・国語の方言区画』 (27) ,『方言と方言学』 (38) ,『全国方言辞典』 (51) ,『標準語引分類方言辞典』 (54) ,『日本方言学』 (編,54) ,『日本の方言区画』 (監修,64) など。また『国語学新講』 (1937) ,『最近の国語学と方言学』 (60) もある。
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東条操 とうじょう-みさお
1884-1966 大正-昭和時代の国語学者。
明治17年12月14日生まれ。旧制静岡高,広島高師,学習院,東洋大の教授を歴任。昭和2年「大日本方言地図・国語の方言区画」を刊行,方言区画論を提唱して日本の方言研究の基礎をきずく。6年雑誌「方言」を創刊。15年日本方言学会を創立。昭和41年12月18日死去。82歳。東京出身。東京帝大卒。旧姓は村松。編著に「全国方言辞典」など。
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東条操【とうじょうみさお】
国語学者。東京生れ。東大国文卒。東大講師,学習院大教授等を歴任。日本の方言研究を開拓,方言学の基礎を築く。主著《南島方言資料》《方言と方言学》《全国方言辞典》等。
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東条 操 (とうじょう みさお)
生年月日:1884年12月14日
大正時代;昭和時代の国語学者。広島高師教授;学習院大教授
1966年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の東条操の言及
【国語学】より
…早くから問題となってきたのは,方言区画論であったが,それをアクセントの境界線に従って論ずる試みも示された。国語学者として,終始,方言の研究を育成してきたのは東条操で,彼は,長年にわたって収集した資料を,戦後,方言辞典の形にまとめて刊行した。また優秀な学者たちを動員して,《日本方言学》を編み,ここに,方言研究は,一応の総決算を見るにいたった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」