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杵屋六左衛門(10代) きねや ろくざえもん

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

杵屋六左衛門(10代) きねや-ろくざえもん

1800-1858 江戸時代後期の長唄三味線方。
寛政12年生まれ。杵屋別家9代六左衛門の次男。大薩摩節(おおざつまぶし)家元の権利をあずかり,別号筑前大掾藤原一寿を名のる。文政13年4代三郎助あらため別家10代六左衛門。本家10代喜三郎の死後は宗家の名目をゆずりうける。演奏と作曲にすぐれ,長唄中興の祖といわれる。安政5年8月16日急死。59歳。作品に「石橋(しゃっきょう)」「供奴」「秋色種(あきのいろくさ)」など。

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朝日日本歴史人物事典の解説

杵屋六左衛門(10代)

没年:安政5.8.16(1858.9.22)
生年:寛政12(1800)
江戸後期の長唄三味線方。9代目六左衛門の次男で,前名を4代目三郎助といい,文化11(1814)年江戸森田座や,13年江戸河原崎座顔見世番付に名がみえる。天保1(1830)年に六左衛門を襲名。同時代に活躍した4代目杵屋六三郎と並び称せられる三味線の名人で,作曲にも優れ,「五郎」「供奴」などのような歌舞伎用の長唄から,「秋色種」「常磐の庭」「鶴亀」のような純粋鑑賞曲まで幅広い。南部利済侯をパトロンに持ち,そうした大名たちとの交流から能楽などに接する機会が増え,そこから「外記節石橋」「翁千歳三番叟」など謡曲の詞章を取り入れた新しい長唄が生まれた。その影響であろうか,作風は全体に4代目六三郎よりもやや硬派で,演奏への姿勢も生真面目であったという。<参考文献>町田嘉章『長唄浄観』

(長葉子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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