開国(日本史)(読み)かいこく

百科事典マイペディアの解説

開国(日本史)【かいこく】

1858年日米修好通商条約の締結によって江戸幕府は1639年以来の鎖国を解き,日本が国際政治の一環に編入されたこと。1853年ペリーが開国を求める米国大統領の国書を持って浦賀に来航。武力を背景に1854年神奈川条約を締結させ英・仏・オランダともこれにならった。自由貿易を認めないこの条約は列強にとって不満足であり,1858年米国領事ハリスは幕府と日米修好通商条約14ヵ条,貿易章程7ヵ条を結んだ。調印に当たり幕府は朝廷の許可を求めたが拒絶され,井伊直弼はこれを無視して調印。国内の政治的対立は尊王攘夷(じょうい)か佐幕開国かという形で進み,やがて尊王攘夷運動は倒幕運動として激化した。貿易は1859年から始まり,経済を混乱させ,政治情勢の緊迫とからんで物価騰貴を招き,特に米の値上りが著しく各地で打毀(うちこわし)が起こった。→開国論
→関連項目阿部正弘安政五ヵ国条約岩瀬忠震浦賀奉行海防論黒船長井雅楽幕末遣外使節プチャーチン

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