コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

助六由縁江戸桜 すけろくゆかりのえどざくら

4件 の用語解説(助六由縁江戸桜の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

助六由縁江戸桜
すけろくゆかりのえどざくら

歌舞伎狂言。世話物。1幕。歌舞伎十八番の一つ。通称『助六』。正徳3 (1713) 年2世市川団十郎によって『花館愛護桜 (はなやかたあいごのさくら) 』の名題で初演。現名題は宝暦 11 (61) 年江戸市村座で金井三笑作『江戸紫根元曾我』2番目で初めて用いられ,のちに定着した。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

すけろくゆかりのえどざくら【助六由縁江戸桜】

歌舞伎十八番の一。世話物。一幕。正徳3年(1713)「花館愛護桜(はなやかたあいごのさくら)」の二番目として、江戸山村座で2世市川団十郎が初演。宝暦・明和(1751~1772)ごろ、現在の形がほぼ完成。郭(くるわ)を舞台に、河東(かとう)節を配した江戸歌舞伎の人気作品。通称「助六」。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

すけろくゆかりのえどざくら【助六由縁江戸桜】

歌舞伎狂言。世話物。1幕。通称《助六》歌舞伎十八番の一つで3時間近く(現行1時間半から2時間)を要する華やかな大曲。1713年(正徳3),江戸山村座上演の《花館愛護桜(はなやかたあいごのさくら)》で2世市川団十郎が助六に扮したのが初演とされる。これ以前上方では助六と揚巻を脚色した歌舞伎浄瑠璃が上演されており,江戸へ移されての初演である。16年(享保1),2世団十郎が2度目の助六を演じたとき,助六が曾我五郎と結びついた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

助六由縁江戸桜
すけろくゆかりのえどざくら

歌舞伎(かぶき)劇。時代世話物。1幕。通称「助六」。歌舞伎十八番の一つ。侠客(きょうかく)花川戸(はなかわどの)助六実は曽我(そが)五郎は、宝刀友切丸(ともきりまる)詮議(せんぎ)のため吉原へ入り込み、愛人の三浦屋揚巻(あげまき)に横恋慕する金持ちの武士髭(ひげ)の意休(いきゅう)のもつ刀こそ友切丸と知り、意休を討って刀を取り返す。ほかにおもな登場人物は、助六の兄白酒売新兵衛実は曽我十郎、母満江(まんこう)、揚巻の妹分の傾城(けいせい)白玉(しらたま)、意休の子分のかんぺら門兵衛、朝顔仙平など。物語は単純だが、絢爛(けんらん)たる吉原仲の町を背景に、揚巻・白玉ら傾城の豪華な道中、揚巻の意休への悪態、助六が河東節(かとうぶし)を地に花道で美しい振(ふり)を見せる「出端(では)」、意休一味との啖呵(たんか)と悪態のやりとり、遊客に喧嘩(けんか)を売って股(また)をくぐらせる滑稽(こっけい)味、助六を意見する母の情愛、また省略されることも多いが、意休を斬(き)った助六が天水桶(おけ)の本水(ほんみず)に隠れる「水入り」のスリルなど、見どころは多い。
 本来は上方(かみがた)で生まれた「助六心中」の情話が江戸で脱化して侠客物になった作品で、1713年(正徳3)4月山村座で2世市川団十郎が初演した『花館愛護桜(はなやかたあいごのさくら)』に始まり、再演の『式例和(しきれいやわらぎ)曽我』(1716)以後は曽我狂言の一部に扱われ、五郎が宝刀詮議のため助六と変名するという構成が恒例になり、三度目の上演(1749)で現行の形式がほぼ定まった。地に河東節を使ったのは1733年(享保18)市村竹之丞(たけのじょう)所演の『英分身(はなぶさふんじん)曽我』からで、その浄瑠璃名題(じょうるりなだい)『助六所縁(ゆかりの)江戸桜』に基づいて、今日の狂言名題が生まれた。歌舞伎十八番に選ばれたのは1832年(天保3)の7世団十郎所演からである。なお、尾上(おのえ)菊五郎家では河東節にかえて他の浄瑠璃を使い、近年は清元(きよもと)地の『助六曲輪菊(くるわのももよぐさ)』に定まっている。[松井俊諭]
『諏訪春雄編著『歌舞伎オン・ステージ17 助六由縁江戸桜ほか』(1985・白水社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の助六由縁江戸桜の言及

【十寸見河東】より

…高弟に河丈(2世河東,?‐1734),河洲(3世河東,?‐1745)があり,初世山彦源四郎と河東節を完成させた。4世(?‐1771)は3世の甥で,代表曲《助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)》を完成し,6世(1727‐96)以降の劇場出演はこの曲以外は出演しなくなった。9世(1807‐71)は中興の名人といわれ,追善曲を多く作曲した。…

※「助六由縁江戸桜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

助六由縁江戸桜の関連キーワード生世話物黒手組曲輪達引江戸狂言お静礼三歌舞伎狂言時代狂言島原狂言世話狂言離れ狂言いろは新助

今日のキーワード

災害派遣

天災地変その他の災害に際して,人命または財産の保護のために行なわれる自衛隊の派遣。災害出動ともいう。都道府県知事などの要請に基づいて,防衛大臣が派遣することを原則とするが,特に緊急を要する場合,要請を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

助六由縁江戸桜の関連情報