コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

柳永 りゅうえい Liu Yong

4件 の用語解説(柳永の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

柳永
りゅうえい
Liu Yong

中国,北宋の詞人。崇安 (福建省) の人。初名,三変。字,耆卿 (きけい) 。景祐1 (1034) 年進士に及第したが,その素行が仁宗の意にかなわず,工部屯田司員外郎にとどまって辞任,不遇のうちに終った。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

柳永【りゅうえい】

中国,北宋の詞人。生没年不詳。福建省の人。字は耆卿(きけい)。1034年の進士。官は屯田員外郎にとどまったので,柳屯田と称される。従来の上品な小令(短編)に対し,通俗艶麗な調子の慢詞(長編)を作り,人気を博した。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

りゅうえい【柳永 Liǔ Yŏng】

中国,北宋の詞人。生没年不詳。初めの名は三変,字は耆卿。福建省崇安の人。景祐1年(1034)の進士に及第。官は屯田員外郎に至り,柳屯田と呼ばれる。都の開封で遊興に耽り,歌謡作家となる。歌辞文芸,の興隆期に当たり,卑俗とそしられながら通俗歌謡の形式や表現手法をとりいれることによってこの様式を発展させた。不遇であった晩年の作は,深い憂悶を旅情に託し,ことに優れる。詞集《楽章集》3巻がある。【村上 哲見】

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

柳永
りゅうえい
(987?―1053?)

中国、北宋(ほくそう)の専業詞人。字(あざな)は耆卿(きけい)。崇安(すうあん)(福建省)の出身。北宋の初期、それまで文人が余技として片手間につくっていた民間の流行(はや)り小唄(こうた)(詞(ツウ))を、専門的に手がけ、文学的完成度の高いものに仕上げた功労者である。1034年(景祐1)の進士。身は士大夫の階層に属しながらそこからはみ出し、好んで花柳(かりゅう)の巷(ちまた)に身を置いて詞作にふけったため、伝統的な士大夫の世界からはきわめて評判が悪く、原名の柳三変(りゅうさんぺん)をとうとう柳永と改めたほどである。反面、民衆の評判はきわめて高く、彼の詞は津々浦々でもてはやされたと伝える。朝鮮の『高麗史(こうらいし)』にまで彼の詞が記録されている。「浅酌低吟(せんしゃくていぎん)(鼻歌まじりのほろ酔い気分)」というのが、柳永自らが自分の一生を定義したことばであり、事実そのとおりに終わった。没年も没地も明らかでない。一生田舎(いなか)回りの小役人暮らしであったが、旅の憂さと情景とを巧みに融和させた、慢詞(まんし)とよばれる長編の詞や、都の歓楽とさんざめきを詠(うた)った詞に優れた作品が多い。作者個人の真情を盛り込んだところに、単なる流行歌曲の域を越えて柳永の詞を文学たらしめる理由がある。『楽章集(がくしょうしゅう)』三巻がある。[野口一雄]
『中田勇次郎著『漢詩大系24 歴代名詞選』(1965・集英社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の柳永の言及

【詞】より

… 北宋のなかば仁宗(在位1022‐62)の代に詞は飛躍的に発展する。柳永(《楽章集》)は通俗歌謡の手法を大胆にとりいれ,かつ慢詞流行の端緒を開いた。はじめ都の開封で遊興にふけり,濃艶な詞が評判となるが,晩年は失意の苦悩と旅愁とが渾然と融合した名作を生んだ。…

【中国文学】より

…それは妓女がうたう歌謡曲であった。その歌詞を洗練された詩語を用いて作り,教養ある人々の鑑賞にたえる文学としたのは晩唐の詩人温庭筠(おんていいん)であるが,その後これを作る文人はしだいに多くなって,宋代にはきわめてさかんであり,柳永のごとき〈詩余〉を専門とする作家が出た。彼らの作の内容はおおむね不幸な恋の訴えで,そこに描かれる風景もその悲哀に彩られていた。…

※「柳永」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

柳永の関連キーワード伊孚九巨然徐崇嗣畢昇詞人郭熙堅田喜惣治蘇漢臣柳川一蝶斎山彦河良

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone