肉桂(読み)ニッキ

デジタル大辞泉の解説

にっ‐き〔ニク‐〕【肉×桂】

《「にっけい」の音変化》ニッケイの、主に樹皮を乾燥したもの。独特の香りと辛味があり、香味料などにする。

にっ‐けい〔ニク‐〕【肉×桂】

クスノキ科の常緑高木。葉は長楕円形で光沢がある。夏に淡黄色の花が咲き、果実は黒く熟す。中国・インドシナの原産で、日本には江戸時代に中国から渡来、暖地で栽培される。樹皮を漢方で桂皮・桂枝ともいい薬用に、また香味料に使う。にっき。
クスノキ科クスノキ属のニッケイ・シナモンカシアなどの総称。特有の芳香がある。

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大辞林 第三版の解説

にっけい【肉桂】

中国南部、インドシナ半島産の東京トンキン肉桂のこと。古来、生薬として用いられる。カシア。
セイロンニッケイのこと。
クスノキ科の常緑高木。暖地で栽培、庭木ともする。葉は革質で狭卵形。夏、淡黄緑色の小花を開き、液果は楕円形で黒く熟す。インドシナ原産。江戸時代中国を経て渡来。根皮は辛く香味があって健胃・発汗などの薬用、菓子の香料に使う。
の根皮を乾燥したもの。香辛料・健胃薬とする。にっき。にっけ。

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動植物名よみかた辞典 普及版の解説

肉桂 (ニッケイ・ニクツキ)

学名:Cinnamomum loureirii
植物。クスノキ科の常緑高木,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

にく‐けい【肉桂】

にっ‐き ニク‥【肉桂】

〘名〙 (「にっけい(肉)」の変化した語) =にっけい(肉桂)
※アメリカひじき(1967)〈野坂昭如〉「子供はまたそれをニッキ噛むみたいに」

にっ‐けい ニク‥【肉桂】

〘名〙
① クスノキ科の常緑高木。中国の雲南省、ベトナムなどに自生し、日本へは享保年間(一七一六‐三六)に渡来、暖地で栽植される。高さ約八メートル。樹皮は緑黒色。葉は対生し、長さ七~一二センチメートルの卵状披針形で、三本の目立った葉脈が走る。夏、葉腋から長い花柄を伸ばし、黄緑色の小花をつける。果実は長楕円形で黒く熟す。樹皮・根皮を乾燥したものを肉桂皮といい健胃薬や香料に用いる。葉から香水をつくる。漢名は、肉桂、牡桂、玉桂で、桂は慣用名。〔易林本節用集(1597)〕
② ①の根の皮。乾燥して嗜好あるいは生薬、香料に用いる。にっき。〔運歩色葉(1548)〕
浮世草子本朝桜陰比事(1689)四「肉桂(ニッケイ)を立木の皮の中へ籠らせ置ば」
[語誌]古くは「桂心」という名で正倉院文書中の「買物申請帳」などに現われる。当時は薬品として中国から輸入されていた。

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世界大百科事典内の肉桂の言及

【カシア】より

…トンキンニッケイ(東京肉桂),ケイ(桂)ともいう。クスノキ科の常緑樹。…

※「肉桂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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