桜ヶ池(読み)さくらがいけ

日本歴史地名大系 「桜ヶ池」の解説

桜ヶ池
さくらがいけ

[現在地名]浜岡町佐倉

池宮いけみや神社の境内地にあり、南岸(同神社が鎮座)を除く三方を照葉樹を中心とした原生林に囲まれ、神秘的な水をたたえている。二万年前に丘陵の谷と砂が堰止めた堰止湖といわれる。池には無数の大きな緋鯉真鯉がすみ、季節ごとにカモオシドリなどの野鳥が飛来する。県指定名勝。「遠江国風土記伝」には桜池とあり、「女池は周凡そ九百歩、深さ知るべからず、南方に堤有り、池中には鯉、鮒、蓮を生ず、祭日は八月の彼岸中日、神供の飯器を造り、小豆飯を盛り、飯の上に幣帛を挿し、水練人をして飯器を採らしめ、諸を女池の中心に沈む、而して二三日過ぎ去りて空の器浮び出づ」とあり、現在に続くお櫃納め神事を紹介している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の桜ヶ池の言及

【浜岡[町]】より

…砂地試験場,ねむの木学園,中部電力浜岡原子力発電所などがある。佐倉北部の池宮神社境内の桜ヶ池周辺は桜の名所として知られ,秋の彼岸の中日には納櫃(のうひつ)祭が行われる。【萩原 毅】。…

※「桜ヶ池」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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