現在は三千院の本堂で、往生極楽院阿弥陀堂の名でよばれ、国指定重要文化財。本尊阿弥陀如来、脇士観音菩薩・勢至菩薩を安置。一説に源信(恵心僧都)の妹安養尼の庵室持仏堂の旧跡と伝えるが(山州名跡志)、「吉記」承安四年(一一七四)二月一六日条には「次向大原、先礼極楽院、此寺者、真如房上人建立也、民部卿伝領、忽加修理、蓋被用兎裘地也、次謁尼公三品禅門之姉也」とみえ、高松中納言実衡妻の真如房尼(一一一四―八〇)によって建立されたことを記す。堂内の勢至菩薩の像内背面墨書に「久安四年六月廿三日僧実照」とあり、高松実衡の菩提を弔うため実衡の没年である康治二年(一一四三)から久安四年(一一四八)の間に建立されたと考えられる。極楽院はもと一寺をなし、承安四年八月一九日に再び訪れた「吉記」の筆者吉田経房は「向大原禅門許、先尋申極楽院謁申尼上之処、被住来迎院内云々、(中略)所被住者不及方丈之室、哀哉々々」と、真如房尼が
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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