〈京都・山城寺院神社大事典〉
「空也上人絵詞伝」は、「上人天慶の頃、嵐山にすみたまひしか、衆生利益の為に平安城に出、念仏弘めんと思召、東方に向ひていづくにか住すへしと、居所を遠望有しに、三条櫛笥といふ処に紫雲立のほり、其所に寺院をむすひ市中道場極楽院と号し、念仏を弘め給ふ」と述べ、創建の地は三条
中世の櫛笥小路の寺は、櫛笥道場とも市中道場ともよばれ、時宗に属した。「薩戒記」正長元年(一四二八)一一月一〇日条には「依土一揆放火、空也上人御堂焼亡事」とあり、土一揆により焼かれたのはこの道場であったと思われる。その後、応仁の乱に焼亡。一時期東山
「空也上人絵詞伝」「雍州府志」などは、空也が
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
京都市中京区蛸薬師通(たこやくしどおり)にある天台宗の寺。紫雲山光勝寺(しうんざんこうしょうじ)空也堂極楽院(ごくらくいん)と称する。市中に念仏を広めて市聖(いちのひじり)といわれた空也が天慶(てんぎょう)年間(938~947)に開いたものという。その縁起には、平定盛(さだもり)が空也のかわいがっていた鹿(しか)を射殺したため、それを悔いて一宇を創建、空也を開山とし、自ら第2世になったとする。本尊は空也自作と伝える空也上人(しょうにん)像。毎年11月第2日曜日の開山忌には、歓喜踊躍念仏(かんぎゆやくねんぶつ)(空也踊)が修される。京都名物の一つである六斎(ろくさい)念仏踊もこれに源を発するものである。
[森 章司]
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