横浜線(読み)よこはません

改訂新版 世界大百科事典 「横浜線」の意味・わかりやすい解説

横浜線 (よこはません)

東海道本線東神奈川駅から中央本線八王子駅に至る42.6kmのJR東日本線。横浜鉄道の手により建設され,1908年9月全線開業した。明治20年代末期,八王子は長野山梨,静岡各県等からの物資,とくに絹織物集散地として発展しており,また横浜市場から供給される肥料石油等の消費地ともなっていた。横浜線はこれら諸物資の輸送目的に建設され,当時の政府も重要路線と認め,10年4月に全線を借り上げてこれを運営し,さらに17年10月には買収した。沿線は,東京,横浜周辺のベッドタウン化が進み,大都市交通線として発展してきた。また,新横浜では東海道新幹線と接続している。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「横浜線」の意味・わかりやすい解説

横浜線
よこはません

東日本旅客鉄道の線路名称。東神奈川(神奈川県)―八王子(東京都)間、42.6キロメートル。1988年(昭和63)3月八王子―相原(あいはら)間が複線化され、全線複線化が完成した。全線直流電化。織物の町八王子を貿易港横浜に直結する目的で、横浜鉄道により1908年(明治41)開業、1910年より鉄道院が借り入れて営業を引き継ぎ、1917年(大正6)国有化されて横浜線となった。1932年(昭和7)東神奈川―原町田(はらまちだ)(現、町田)間を電化したのち、1941年に全線電化を完成した。第二次世界大戦後、住宅化の波が沿線に及んで横浜市北部や町田、相模原(さがみはら)などの都市の人口増加が著しく、輸送需要の増大に応じて複線化と列車増発が進んだ。1987年、日本国有鉄道の分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道に所属。列車の多くは横浜を経て根岸線直通運転されており、快速電車も運行されている。

青木栄一・青木 亮]

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百科事典マイペディア 「横浜線」の意味・わかりやすい解説

横浜線【よこはません】

東神奈川〜八王子間のJR線。横浜鉄道が1908年開通。1917年国有化。営業キロ42.6km。新横浜で東海道新幹線,橋本で京王線に連絡。電車の一部は横浜を経由して根岸線まで乗り入れる。
→関連項目相模線

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「横浜線」の意味・わかりやすい解説

横浜線
よこはません

東神奈川-八王子間を走る鉄道。 JR東日本。全長 42.6km。織物の町八王子と貿易港横浜を直結する目的で 1908年に横浜鉄道として開通。 17年に国有化。 41年全線電化。沿線の宅地化と人口増大により,現在は通勤路線としての機能が強い。

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