横芝光(読み)よこしばひかり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「横芝光」の意味・わかりやすい解説

横芝光(町)
よこしばひかり

千葉県中東部山武郡(さんぶぐん)にある町。2006年(平成18)、山武横芝町、匝瑳(そうさ)郡光町(ひかりまち)が合併して成立。町域は北西―南東方に細長く、北西部は下総(しもうさ)台地の緩やかな丘陵地帯、中央から南東部にかけて九十九里平野の平坦地が続き、太平洋に臨む。九十九里平野最大の河川、栗山川(くりやまがわ)が中央部を貫流。JR総武本線、国道126号が通じる。南接する山武(さんむ)市の松尾横芝(まつおよこしば)インターチェンジで圏央道と銚子(ちょうし)連絡道路が接続、銚子連絡道路は横芝光インターチェンジで国道126号に連絡。夏涼しく冬暖かい農業に適した自然条件に恵まれ、水稲のほか、露地でネギ、トマト、カボチャなどの野菜、ハウスではメロン、ミニトマト、シクラメンなどの花卉(かき)を栽培。養豚・酪農も盛ん。工業では古くから窯業が発達、1991年(平成3)には町の北部に横芝工業団地が整備された。成田空港への利便性、交通アクセスの向上など、立地条件に恵まれた工業団地に進出する企業も多い。虫生(むしょう)の広済(こうさい)寺で演じらる鬼来迎(きらいごう)は仏法の因果応報を説く仮面劇で、全国に類例がなく、国指定重要無形民俗文化財。町北部には殿塚・姫塚の2基を中心とする芝山古墳群(しばやまこふんぐん)があり、国指定史跡。海浜部は県立九十九里自然公園の指定域で、屋形(やかた)海岸、木戸浜(きどはま)海岸などは海水浴客で賑わう。明治中期に活躍した力士で、第17代の横綱となった小錦八十吉(初代)は当地の出身。面積67.01平方キロメートル、人口2万2075(2020)。

[編集部]


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改訂新版 世界大百科事典 「横芝光」の意味・わかりやすい解説

横芝光[町] (よこしばひかり)

千葉県北東部,山武(さんぶ)郡の町。2006年3月光町と横芝町が合体して成立した。人口2万4675(2010)。

横芝光町北東部の旧町。旧匝瑳(そうさ)郡所属。人口1万1852(2005)。栗山川左岸の九十九里浜北部から内陸の下総台地にまたがり,南部の砂丘上には集落が列状に並ぶ。両総用水が通じ,米作と野菜栽培が行われる。九十九里浜では海水浴場が開かれる。なお,虫生(むしよう)の広済寺で行われる〈鬼来迎(きらいごう)〉は,国の重要無形民俗文化財に指定されている。JR総武本線が通る。

横芝光町南西部の旧町。山武郡所属。人口1万4129(2005)。太平洋に注ぐ栗山川の西岸にあり,町域は下総台地から九十九里浜まで細長く広がる。中心集落の横芝は町域の中央,台地と平野の接触線上にあり,近世以来の交易の中心地である。現在も商業活動が活発で,商圏は台地から九十九里浜まで広がる。かつてはサツマイモの生産とデンプン工業が盛んであったが,近年は野菜の生産が中心である。海岸には〈海のこどもの国〉があり,芝山町近くの台地には殿塚,姫塚を含む芝山古墳群(史)がある。JR総武本線,国道126号線が通じる。
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百科事典マイペディア 「横芝光」の意味・わかりやすい解説

横芝光[町]【よこしばひかり】

千葉県東部に位置する山武郡の町。東部を太平洋に面する。2006年3月,匝瑳郡町,山武郡横芝町が合併し町制。JR総武本線,銚子連絡道路,国道126号線が通じる。東日本大震災で,町内において被害が発生。67.01km2。2万4675人(2010)。

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