(読み)たる(英語表記)barrel

  • ×樽
  • こみか
  • そん
  • 漢字項目

翻訳|barrel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

酒や醤油などの液体運搬貯蔵する容器ひのき,桜などの木製円筒形で,ふたがついている。が普及するまでは醸造物の貯蔵,運搬に使われたが,今日でもや醤油の微妙な品質を保つものとして珍重されている。ほかに儀式用の酒樽として,上部にさげるための装飾を兼ねた取手のついたものもあり,ビール樽のように中のふくらんだのものもある。

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世界大百科事典 第2版の解説

酒やしょうゆなどの液体を入れる容器。樽ははじめは酒をに注ぐための容器で,注ぎ口から酒が垂れることから〈たり〉とよんだのが〈たる〉となったという。古代の樽には木製,土陶製,金属製などがあったようで,形ははっきりしない。木製の漆塗が多かったようである。鎌倉時代になると太鼓樽が使われている。木をくって太鼓形に作り,胴の一部に注ぎ口を付けたもので,支の上に据え,胴を回転させて酒を注ぐ。この形の樽は《春日権現験記》などにも描かれている。

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食器・調理器具がわかる辞典の解説

酒・しょうゆなどを貯蔵するための木製の円筒形の容器。和だるとだるがあり、和だるはに似て、ふたのあるもの。洋だるは、酒の熟成に用いる、胴の中央が太いもの。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (「木甕(こみか)」で、木製の甕の意) 酒などを入れる樽(たる)。こむか。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
〘名〙 たる。そ。
※法隆寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)「粕弐具 餠弐具 樽玖口 円船壱口」
※太平記(14C後)二〇「一豆の食を得ても、衆と共に分て食し、一樽(ソン)の酒を得ても、流れに濺(そそ)いで士と均く飲す」
〘名〙
① 流動物などを入れて貯える木製の容器。形は桶(おけ)に似て蓋(ふた)のあるもの。特に、酒樽をいう。そん。〔名語記(1275)〕
② 酒飲みの腹。転じて、酒飲み。また、飲酒の量。
※雑俳・蓬莱山(1709)「又兵衛どの、貴さまの樽もしって居る」

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世界大百科事典内のの言及

【桶】より

…これに対し結桶は鎌倉時代末ごろに出現し,室町時代に入って急速に普及したものである。桶ととがよく似たものとなったのもこのころからである。それまでの樽はおもに壺形で,結桶の発達により,結桶に注口のある蓋を固定した樽が作られるようになった。…

※「樽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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