大阪府堺市から高石市にかけての臨海地区。《万葉集》《古今集》などにみえる歌枕として著名な高師浜(たかしのはま)で,南北朝時代に大雄寺(高師の浜寺)が創建されてから,その北部が浜寺と呼ばれるようになった。古来,白砂青松の景勝地として名高く,1873年には太政官布告により海浜一帯が日本初の公園の一つとして府立の浜寺公園に指定された。97年の南海鉄道(現,南海本線)開通につづき,阪堺電気軌道(現,南海阪堺線),阪和電気鉄道(現,JR阪和線)の支線設置など交通機関が整備されたため,関西における最も著名な海水浴場としてにぎわった。また第1次大戦後周辺は高級住宅地として発展した。しかし1960年代以降,堺泉北臨海工業地域の建設に伴って,沖合に広大な埋立工業地と浜寺水路が造成されたため,景観は一変した。使用不能となった海水浴場に代わって,プール,野球場,テニスコート,交通遊園が設置され,浜寺水路は漕艇など水上スポーツに供用されて,新しいレクリエーション地としての都市公園(浜寺公園)に再生している。
執筆者:服部 昌之
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