浜寺(読み)はまでら

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大阪府中西部,堺市西区の地区大阪湾に臨む。古くから白砂青松景勝地として知られ,府立公園として最初に指定された浜寺公園がある。明治中期,南海電気鉄道開通後は臨海住宅地として開け,府下有数の高級住宅地となったが,1965年頃海岸泉北臨海工業埋立地が造成され,景勝地や高級住宅地の面影は薄れた。

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世界大百科事典 第2版の解説

大阪府堺市から高石市にかけての臨海地区。《万葉集》《古今集》などにみえる歌枕として著名な高師浜(たかしのはま)で,南北朝時代に大雄寺(高師の浜寺)が創建されてから,その北部が浜寺と呼ばれるようになった。古来,白砂青松の景勝地として名高く,1873年には太政官布告により海浜一帯が日本初の公園の一つとして府立の浜寺公園に指定された。97年の南海鉄道(現,南海本線)開通につづき,阪堺電気軌道(現,南海阪堺線),阪和電気鉄道(現,JR阪和線)の支線設置など交通機関が整備されたため,関西における最も著名な海水浴場としてにぎわった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大阪府西部、堺市(さかいし)西区の一地区。旧浜寺町。石津(いしづ)川以南の海浜地区で、地名は大雄寺(だいゆうじ)の俗称浜寺に由来。海岸は、かつては白砂青松の景勝地で知られた高師浜(たかしのはま)の一部で、浜寺公園がある。1907年(明治40)大阪難波(なんば)―浜寺公園間の複線化・電化を機会に南海電鉄が海浜住宅地開発に乗り出し、昭和初期までに高級住宅地化した。阪堺(はんかい)電軌も通じる。また、浜寺船尾町には弥生(やよい)時代の四ツ池遺跡がある。

[前田 昇]

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精選版 日本国語大辞典の解説

[1] 〘名〙 浜辺にある寺。
※俳諧・露沾俳諧集(1733頃)夏二「絵にうつされぬ象潟の海〈沾圃〉 浜寺に餝り落たる仏達〈虚谷〉」
[2] 大阪府堺市の地区名。埋立地造成以前は大阪湾に面し、浜寺公園があり、関西随一の海水浴場として知られた。また、白砂青松の景勝地で、古くは高師浜と呼ばれた歌の名所。第二次世界大戦後、海面は埋め立てられて臨海工業地帯となり、海水浴場に代わってプール、野球場、テニスコート、交通遊園などが設置されている。

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