日本歴史地名大系 「四ッ池遺跡」の解説
四ッ池遺跡
よついけいせき
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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大阪府堺(さかい)市浜寺船尾町に所在する弥生(やよい)時代(前期~後期)の拠点的大集落遺跡。石津川の河口に近く、西北西に向かって舌状に張り出した低位段丘の突端部分と、その周辺の沖積微高地東西500メートル、南北約600メートルにわたって、縄文後・晩期、弥生前~後期、古墳時代(一部中世)に及ぶ遺構・遺物が検出される。弥生前期にはやや離れ離れに分布する三地点以上の小集落の複合体であったが、中期には段丘上に住居が集結するとともに、その北部の低地に方形周溝墓群が形成される。また中期および後期末以降周辺に多くの集落を形成させており、四ツ池遺跡はつねにそれらの遺跡群の中核的拠点であった。遺跡の中心部は国指定の史跡となっている。
[石部正志]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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