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海洋気象台 カイヨウキショウダイ

デジタル大辞泉の解説

かいよう‐きしょうだい〔カイヤウキシヤウダイ〕【海洋気象台】

気象庁にあった地方機関函館神戸舞鶴長崎に設置され、海上気象海流潮汐(ちょうせき)・水温などの観測、気象・海象予報などを行った。平成25年(2013)に改廃
[補説]函館・神戸・長崎の各海洋気象台は地方気象台に改組され、海洋気象業務は札幌・大阪・福岡の各管区気象台移管。舞鶴海洋気象台は廃止され、日本海海洋気象センターが設置された。

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百科事典マイペディアの解説

海洋気象台【かいようきしょうだい】

気象庁の地方機関。海上気象と海洋の諸現象の観測,観測成果の発表,管轄区域内の海上気象予報・警報,海面水温予報等を行う。神戸が最初で1920年につくられ,現在は舞鶴,函館,長崎と計4ヵ所あり,気象庁と合わせて日本近辺海域を五つに分けて分担する。
→関連項目管区気象台

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大辞林 第三版の解説

かいようきしょうだい【海洋気象台】

気象庁の地方機関の一。海上気象予報・海洋観測・潮位観測などを行う。函館・舞鶴・神戸・長崎にある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

海洋気象台
かいようきしょうだい

海洋気象台は、気象庁の地方支分部局の一つで、管区気象台と同格とされる。それぞれの担当海域に対して海洋気象観測を行い、天気予報や警報および各種海洋情報を発表する。また、地球環境に関連した海洋の変動の現状や見通しを総合的に判断してその結果を解説した「海洋の健康診断表」も公表している。日本には、2012年(平成24)の時点で、神戸、函館、舞鶴(まいづる)、長崎の四つの海洋気象台がある。
 日本で最初の海洋気象台は、1920年(大正9)にできた神戸海洋気象台で、経費の大部分を占める建設費は第一次世界大戦後に好況の波に乗った海運界からの寄贈を受け、建設後の運営費のみを国が負担するということで設立された。また、当初の設計では気象台に無線電信の設備がなく、せっかくの機能が十分に活用できないとして、阪神地域の有志に資金援助を求め設備を増設、1922年から無線放送を開始した。この無線放送は、世界で最初の気象用無線放送(船舶や測候所向け)であり、東京放送局(現、NHK)が東京の芝浦にある仮送信所から行った日本で最初のラジオ放送(1925)より2年以上早い。1923年9月1日の関東大震災では、中央気象台(現、気象庁)が被災したため、中央気象台の業務は、神戸海洋気象台が一時代行した。
 神戸だけでなく他の地方でも海洋気象台が欲しいという要求がしだいに強まり、1942年(昭和17)に函館海洋気象台がつくられた。函館が選ばれたのは、当時の日本では東北地方の大冷害対策が大きな課題となっており、このため三陸沖から北海道東部、オホーツク海の海洋観測が不可欠と考えられたからである。さらに第二次世界大戦後、狭い国土に生存せざるを得なくなった日本は、広い海洋に資源を求めることが要請され、海洋学や海上気象観測の研究推進が急務となる。また、海上気象通報によって、海上気象警報を有効利用できるような体制が必要と考えられた。こうした時代背景もあり、1947年(昭和22)に舞鶴と長崎に海洋気象台が新設され、日本近海を五つの海域にわけ、中央気象台(現、気象庁本庁)と四つの海洋気象台が分担する体制となった。[饒村 曜]

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