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浸食輪廻(読み)しんしょくりんね(英語表記)cycle of erosion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

浸食輪廻
しんしょくりんね
cycle of erosion

19世紀末,アメリカの W.デービスによって提唱された地形発達に関する概念で,地形輪廻ともいう。火山活動や褶曲などで隆起した原地形が,浸食作用を次々に受け,高原風の土地に狭く急な谷を刻む幼年期地形からさらに浸食が進むと,平坦な原地形原は消滅し,急峻な山稜から成る壮年期地形を示す。浸食がさらに進み老年期地形になると谷に開かれ,なだらかな丘を連ねた準平原になる。準平原が再び地殻運動によって隆起し,似たような変化を受けることもある。これを回春という。

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百科事典マイペディアの解説

浸食輪廻【しんしょくりんね】

おもに内的営力によって生じた地表面(原地形)が種々の浸食作用を受け,一定の法則性のもとに終地形にまで到達する変化。浸食作用の種類によって河食輪廻,氷食輪廻,海食輪廻,溶食輪廻,乾燥輪廻などに分けられる。河食の場合が最も典型的とされ,隆起してできた原地形の山地は幼年期,壮年期と急峻になり,さらに老年期になるに従って平たんとなり終地形の準平原に到達する。終地形がさらに地盤運動により隆起すればそれが新たな原地形となり再び輪廻が始まる。実際には,輪廻の進行は地盤運動,気候変化,火山活動などにより途中で中絶されることが多い。
→関連項目河食輪廻河川河川の若返り原地形終地形準平原壮年期(地形)デービスV字谷幼年期(地形)老年期(地形)

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世界大百科事典内の浸食輪廻の言及

【地形】より

…これが隆起させられれば高みにいたり,浸食作用は再び興って浸食基準面に向かって全体の地形を平らにするような前回と同じ浸食による地形変化の経過が繰り返される。このゆえにこのような地形変化過程を地形輪廻geomorphic cycleまたは,浸食作用により変化する地形をおもな対象としたため浸食輪廻cycle of erosionと呼び,地表の各部分は地球創生以来それぞれ何回も地形輪廻を経過してきたと考えられている。 次地形は人の一生にたとえ,幼年期,壮年期,老年期に分け,その中を必要によって早,晩,満を付して細分する。…

※「浸食輪廻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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