淑景舎(読み)しげいしゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

淑景舎
しげいしゃ

平安京内裏五舎 (昭陽,淑景,飛香,凝華,襲芳) の一つ。内裏の北東隅に位置し,北の淑景北舎,南の昭陽舎と並び,渡り廊で通じていた。広さは5間4面で,後宮の住居として使用されたが,ときには摂政の直盧 (ちょくろ) にあてられたこともある。東の前庭にきりの木を植えていたので,一名,桐壺ともいわれた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

しげいしゃ【淑景舎】

〈しげいさ〉とも読む。平安宮内裏五舎(飛香,凝花,襲芳,昭陽,淑景舎)の一つ。庭に桐を植えたので桐壺(きりつぼ)とも称する。内裏の北東隅で,昭陽(しようよう)舎の北,宣耀(せんよう)殿の東に位置する。南・北に並ぶ淑景舎・淑景北舎の2棟の東西棟から成り,周囲を築垣で囲む。淑景舎は桁行5間,梁行2間の身舎の4面に廂(ひさし)を付けた建物で,北舎は,《拾芥抄》は淑景舎と同規模とするが,《大内裏図考証》は5間・2間の身舎の東・西面に廂を付けた建物に復元している。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

しげいさ【淑景舎】

しげいしゃ(淑景舎)」に同じ。
淑景舎に住んでいる女御にようご・更衣の通称。 「 -は北に少しよりて南向きにおはす/枕草子 104

しげいしゃ【淑景舎】

平安京内裏五舎の一。女御・更衣の住居。内裏の北東の隅にあり、庭に桐が植えられていたところから桐壺とも呼ばれる。しげいさ。 → 内裏

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

しげい‐さ【淑景舎】

※枕(10C終)九〇「いまふたりは、女院・しげいさの人、やがてはらからどちなり」
[2] 〘名〙 =しげいしゃ(淑景舎)(二)
※枕(10C終)一〇四「しげいさは、北にすこしよりて、南向きにおはす」

しげい‐しゃ【淑景舎】

[1] 宮中の東北隅にあり、昭陽舎の北に位置する、南北の二部からなる殿舎。女御、更衣の住居。桐壺。しげいさ。
※日本紀略‐延喜一五年(915)五月六日「雨降。今夜寅時。淑景舎顛倒」
※太平記(14C後)二〇「淑景舎(シケイシャ)の傍にやすらひかねて立ち明かす」
[2] 淑景舎に住む女御、更衣の通称。しげいさ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の淑景舎の言及

【淑景舎】より

…〈しげいさ〉とも読む。平安宮内裏五舎(飛香,凝花,襲芳,昭陽,淑景舎)の一つ。庭に桐を植えたので桐壺(きりつぼ)とも称する。…

※「淑景舎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

未必の故意

犯罪事実の発生を積極的には意図しないが、自分の行為からそのような事実が発生するかもしれないと思いながら、あえて実行する場合の心理状態。→故意[補説]作品名別項。→未必の故意...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android