淮南(読み)ワイナン

百科事典マイペディアの解説

淮南【わいなん】

中国,安徽省中部の都市。旧名田家庵。淮河南岸に沿い,淮南鉄路の終点にあたる水陸交通の要地西方の舜耕山・八方山一帯には淮南炭鉱があり,化学,鉱山機械医薬などの工業が盛ん。172万人(2014)。

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世界大百科事典 第2版の解説

わいなん【淮南 Huái nán】

中国,江蘇・安徽(あんき)両省の江北部を中心とした地域名。北緯33゜を東西に流れる淮水の南の意で淮北と対して使われる。淮水を境に北は黄土の乾燥地で,淮南以南のモンスーン地帯と著しい違いがある。前漢時代,《淮南子(えなんじ)》で有名な淮南王劉安の淮南国がたてられ,以後,安徽省寿春を治所に淮南郡が置かれた。宋代は淮南東西2路があり,宋・金の対立以後は南北の緩衝地となる。明帝国創業の地域だが,12世紀からのちはむしろ後進地化していた。

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大辞林 第三版の解説

わいなん【淮南】

中国、淮河以南、長江以北の地。
中国、安徽あんき省の淮河中流南岸にある都市。鉄鋼・化学肥料などの工業が盛ん。ホアイナン。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

淮南
わいなん / ホワイナン

中国、安徽(あんき)省中部の地級市。淮河沿岸に位置する工業都市で、水陸交通の要地でもある。5市轄区、2県を管轄する(2016年時点)。人口246万2734(2010)。1950年に淮南鉱区と寿(じゅ)県、鳳台(ほうだい)、懐遠(かいえん)、鳳陽(ほうよう)の4県の一部を合併させて淮南市を設けた。淮南線(淮南―蕪湖(ぶこ))の支線である淮阜線が水家湖から分かれて市内を通り阜陽(ふよう)に通じる。
 市域内の八方山、舜耕(しゅんこう)山一帯に淮南炭田が広がり、淮北炭田とあわせて両淮炭田とよばれる。採炭の歴史は古いが、本格的に開発されたのは、1939年に日中合弁の淮南煤礦公司(ばいこうコンス)が設立されてからである。のち淮南線とともに日本の支配下に置かれた。第二次世界大戦後急速に復興し、1953年の新炭層の発見により産炭量は飛躍的に増加して、華東地区の工業発展を支える大きな力となった。2016年時点の産炭量は年間1億トン程度で、完全自動化された選炭工場をもち、コークス炭供給地としても重要である。機械工業のほか、豊富な石炭を原料に石炭化学コンビナートが建設され、電力をはじめとするエネルギー関連産業の発展も著しい。[林 和生・編集部]

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精選版 日本国語大辞典の解説

わい‐なん【淮南】

[一] 中国、淮河の南の地方。淮河以南、揚子江以北の地をさす。
[二] 中国安徽省中部の鉱工業都市。淮河南岸にある交通の要地。炭鉱、石炭化学工業コンビナートがある。

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世界大百科事典内の淮南の言及

【呉】より

…902‐937年。淮南(わいなん)ともいう。唐末の群雄より身をおこした淮南節度使楊行密が建てた国。…

【安徽[省]】より

…淮河は気候的にみても年降水量900mmの線とほぼ一致し,上記の土地条件とあわせて,淮北には半乾燥の土壌が発達し畑作に適する。淮南は丘陵がせまり支流は短いが,湿潤な沖積平野が発達し水田に適する。 省の南部は長江が南西より北東に貫流し,両岸流域に広く沖積平野が形成される。…

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