精選版 日本国語大辞典 「渉禽類」の意味・読み・例文・類語
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本来は江戸時代の本草(ほんぞう)学などで使われたことばで、浅い水中に歩み入ってそこで採食する鳥たちをさすものであった。これは生態による分類であり、今日の系統分類によるグループとはかならずしも一致しない。そこには大形のツル、サギ、トキ、コウノトリと、小形のシギ、チドリとが含まれていた。クイナ類はおそらく含まれていなかったと思われる。
明治以後になると、西欧から入ってきた系統分類グループにこのことばはさまざまに適用されてきた。現在でもその用法はまだ安定していないが、古来の生態分類的用法からしだいに離れて、系統分類上のシギ・チドリ類をさすものになってきたようである。
英語では生態分類としての渉禽にあたることばはない。シギ・チドリ類をさすことばは、イギリスではwaderであるが、北アメリカではshore birdであり、北アメリカでwaderという場合は大形のサギ、コウノトリ類(コウノトリ目の鳥)をさしている。いずれにしてもツルはこれらの英語には含まれなくなったようである。
[浦本昌紀]
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