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渉禽類 しょうきんるいwaders; shorebirds

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

渉禽類
しょうきんるい
waders; shorebirds

比較的長い,頸,脚をもち,河川や湖沼,海岸などの湿地のおもに浅瀬やその近辺で採食する鳥の総称。水鳥と呼ばれる鳥のカモ類などを除く一部を含み,一般にコウノトリ類,サギ類,シギ類,チドリ類,ツル類,クイナ類などをさす。英名の wadersと shorebirdsは前者がイギリスで,後者がアメリカ合衆国で同じ意味で使われている。欧米ではチドリ目を大きく分けた一つのチドリ亜目の鳥をいう。和名はこの訳だが,コウノトリ目やペリカン目,ツル目など,生活形態が同じような分類群を含めている。

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうきんるい【渉禽類】

鳥綱のコウノトリ目,ツル目およびチドリ目のシギ・チドリ類の総称。これらは分類学上の類縁関係がとくに近いわけではないが,一般にくちばし,くび,脚が長く,海岸や湿地など水辺を歩行し,水中または地上の小動物を捕食する点が共通している。コウノトリ目には,サギ科,トキ科,コウノトリ科,フラミンゴ科など,ツル目にはツル科,クイナ科などがある。【竹下 信雄】

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大辞林 第三版の解説

しょうきんるい【渉禽類】

渉禽 」に同じ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

渉禽類
しょうきんるい

本来は江戸時代の本草(ほんぞう)学などで使われたことばで、浅い水中に歩み入ってそこで採食する鳥たちをさすものであった。これは生態による分類であり、今日の系統分類によるグループとはかならずしも一致しない。そこには大形のツル、サギ、トキ、コウノトリと、小形のシギ、チドリとが含まれていた。クイナ類はおそらく含まれていなかったと思われる。
 明治以後になると、西欧から入ってきた系統分類グループにこのことばはさまざまに適用されてきた。現在でもその用法はまだ安定していないが、古来の生態分類的用法からしだいに離れて、系統分類上のシギ・チドリ類をさすものになってきたようである。
 英語では生態分類としての渉禽にあたることばはない。シギ・チドリ類をさすことばは、イギリスではwaderであるが、北アメリカではshore birdであり、北アメリカでwaderという場合は大形のサギ、コウノトリ類(コウノトリ目の鳥)をさしている。いずれにしてもツルはこれらの英語には含まれなくなったようである。[浦本昌紀]

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