満月寺(読み)まんげつじ

百科事典マイペディアの解説

満月寺【まんげつじ】

滋賀県大津市本堅田町にある臨済宗大徳寺派の寺。本尊阿弥陀如来。近江(おうみ)八景の一つ。堅田の浮御(見)堂,千仏閣とも。宝形造仏堂が琵琶湖上にある。10世紀末,源信草創。のち荒廃したが,17世紀末,大徳寺の湘南宗【げん】(しょうなんそうげん)が再興。観音堂の観音座像は重要文化財。ほかに千体阿弥陀仏像がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

満月寺
まんげつじ

滋賀県大津市本堅田(ほんかたた)町にある臨済(りんざい)宗寺院。山号は海門山。本尊は聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)。琵琶(びわ)湖の西岸にあり、境内から湖水に向かって設けられた橋の先端に建つ宝形(ほうぎょう)造の小堂は「堅田の浮御(見)堂(うきみどう)」としてとくに有名。もとは天台宗で、長徳(ちょうとく)年間(995~999)に比叡山横川(ひえいざんよかわ)の恵心僧都(えしんそうず)源信が、湖上の安全を祈願して自刻の千体阿弥陀(あみだ)仏を安置したのに始まる。中世には臨済宗大徳寺派に属したが、戦火にあうなどして荒廃。江戸時代になると大徳寺の協力を得て復興した。現在の浮御堂は、1937年(昭和12)の再建。この付近は「堅田の落雁(らくがん)」として近江(おうみ)八景の一つにも数えられる景勝地で、松尾芭蕉(ばしょう)をはじめとして一茶、歌川広重(ひろしげ)など多くの文人墨客も訪れて、文学・絵画の題材とされた。本尊の木造聖観音菩薩坐像(ざぞう)は平安時代の作で国重要文化財。[水谷 類]

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世界大百科事典内の満月寺の言及

【浮御堂】より

…滋賀県大津市にある臨済宗大徳寺派の寺。海門山満月寺と号する。琵琶湖上に宝形造りの仏堂が建てられ,俗に〈堅田の浮御堂〉と称される。…

※「満月寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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