日本歴史地名大系 「満月寺」の解説
満月寺
まんげつじ
琵琶湖にはり出した浮御堂で知られる。臨済宗大徳寺派。海門山と号し、本尊阿弥陀如来。寺伝によれば、康保期(九六四―九六八)源信による創建と伝え、漁師の多い地で成仏できない魂が多くさまよっているとして自刻の阿弥陀仏一千体を安置し、浮御堂と称したという。室町後期には大徳寺派に改宗したといわれるが、つまびらかではない。
浮御堂は、湖上を往来する船にとって灯台のような役割をもったと思われるが、近江八景の一つ「堅田落雁」で知られる
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報