炊煙(読み)スイエン

デジタル大辞泉 「炊煙」の意味・読み・例文・類語

すい‐えん【炊煙/炊×烟】

炊事の煙。かまどから立ち上る煙。
「薄く―を地になびかして」〈有島生れ出づる悩み
[類語]人煙夕煙けむりけぶり火煙白煙黒煙朝煙紫煙香煙硝煙砲煙煙幕噴煙排煙油煙煤煙狼煙のろしすすくゆらす煙い煙たいむせっぽい

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精選版 日本国語大辞典 「炊煙」の意味・読み・例文・類語

すい‐えん【炊煙・炊烟】

  1. 〘 名詞 〙 飯をたくかまどのけむり。炊事のけむり。
    1. [初出の実例]「山々宿靄未全昇、処々炊烟已早蒸」(出典:済北集(1346頃か)四・朝)
    2. 「仁徳天皇民家に炊煙の起るを見て朕既に富めりと云ひしも」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉五)
    3. [その他の文献]〔黄庭堅‐武昌松風閣詩〕

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普及版 字通 「炊煙」の読み・字形・画数・意味

【炊煙】すいえん

竈(かまど)の煙。宋・陸游〔滄〕詩 霧斂(をさ)まりて、照紅(くれなゐ)に 雨餘の漁舍、炊濕(うるほ)ふ

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