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熊野三山 くまのさんざん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

熊野三山
くまのさんざん

和歌山県南部に鎮座する熊野本宮大社 (本宮) ,熊野速玉大社 (くまのはやたまたいしゃ。新宮) ,熊野大社 (那智) の総称。熊野三社,三熊野ともいう。全国 3000社あまりの熊野神社の総本社。本宮は田辺市東部に鎮座する元官幣大社

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デジタル大辞泉の解説

くまの‐さんざん【熊野三山】

熊野三社(くまのさんしゃ)

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百科事典マイペディアの解説

熊野三山【くまのさんざん】

和歌山県熊野地方にある本宮(熊野本宮大社,田辺市本宮町),新宮(熊野速玉(はやたま)大社,新宮市),那智(熊野那智大社,東牟婁郡那智勝浦町)の3社をいう。本宮はもと熊野坐(くまのにます)神社といい,家都御子(けつみこ)神(素戔嗚(すさのお)尊)を,新宮は熊野速玉神を,那智は熊野夫須美(ふすみ)神(伊弉冉(いざなみ)尊)を主祭し,おのおの他2社の神を併祀する。
→関連項目御師熊野熊野街道熊野詣聖護院那智山本宮[町]八代荘吉野熊野国立公園

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

くまのさんざん【熊野三山】

和歌山の日本酒。酒名は、蔵が世界遺産熊野三山地域唯一の酒蔵であることにちなみ命名。精米歩合55%で仕込む吟醸酒。味わいは辛口。原料米は山田錦。仕込み水熊野川の伏流水。蔵元の「尾﨑酒造」は明治2年(1869)創業。所在地は新宮市船町。

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大辞林 第三版の解説

くまのさんざん【熊野三山】

和歌山県田辺市の熊野坐くまのにます神社(本宮)、熊野那智神社(那智)、新宮市の熊野速玉はやたま神社(新宮)の総称。熊野三社。三熊野みくまの。熊野山。

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国指定史跡ガイドの解説

くまのさんざん【熊野三山】


和歌山県新宮市・田辺市・東牟婁(ひがしむろ)郡那智勝浦(なちかつうら)町、三重県南牟婁郡紀宝町にある寺社。紀伊山地の東南部にあり、相互に20~40kmの距離を隔てて位置する熊野本宮大社(ほんぐうたいしゃ)(田辺市本宮町)、熊野速玉大社(はやたまたいしゃ)(新宮市新宮)、熊野那智大社(那智勝浦町那智山)の3社と青岸渡寺(せいがんとじ)(那智勝浦町那智山)および補陀洛山寺(ふだらくさんじ)(那智勝浦町浜の宮)の2寺からなり、熊野参詣道の中辺路(なかへち)によって結ばれている。平安後期に神仏習合によって、3社の神々にも本地仏(ほんじぶつ)があてられ、仏が権(かり)に現れたものとして、熊野の3神は熊野三所権現と呼ばれ、主祭神以外も含めて熊野十二所権現ともいう。3社ともにお互いに三所(十二所)権現を祀りあい、熊野三山として、現世と来世での救いを願う人々の崇敬を集めて発展。2000年(平成12)に国の史跡に指定された。2004年(平成16)には「紀伊山地の霊場と参詣道」として、世界遺産に登録された。熊野本宮大社へは、JR紀勢本線新宮駅から車で約40分。熊野速玉大社へは、新宮駅から車で約5分。熊野那智大社へは、JR紀勢本線紀伊勝浦駅から車で約20分。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

熊野三山
くまのさんざん

和歌山県の熊野地方に鎮座する熊野本宮(ほんぐう)大社(旧称は熊野坐(にます)神社、通称は本宮)、熊野速玉(はやたま)大社(旧称は熊野早玉神社、通称は新宮)、熊野那智(なち)大社(旧称は飛滝権現(ひろうごんげん)、熊野夫須美(ふすみ)神社、熊野那智神社、通称は那智山)の総称。熊野三所(さんしょ)権現ともよばれた。3社とも院政期(1086~1179)以降、家都御子(けつみこ)大神、速玉大神、熊野夫須美大神を祀(まつ)っている。平安初期に新宮・本宮を中心に修験(しゅげん)道場が開かれ、延喜(えんぎ)年間(901~923)にさらに那智が加えられ、この3社が知られるとともに、11世紀末の永保(えいほう)・応徳(おうとく)年間(1081~87)ころ、熊野三山の呼称が一般となり、本宮の本地阿弥陀如来(あみだにょらい)、新宮の本地薬師(やくし)如来、那智の本地観音菩薩(かんのんぼさつ)を一体としての熊野信仰が発達した。1090年(寛治4)白河(しらかわ)上皇の熊野御幸を機会に三山検校(けんぎょう)職が置かれ、全山管理の別当(べっとう)も補された。さらに続いた上皇および女院以下の熊野御幸で、その宗教的権威を高め、経済的にも保証されるに至り、御師(おし)が発達するとともに、熊野権現として全国に勧請(かんじょう)された。なお、霊場「熊野三山」は、2004年(平成16)「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。[鎌田純一]

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世界大百科事典内の熊野三山の言及

【熊野】より

…クマノとは霊魂の籠(こも)る地との意味があるらしく,早く《日本書紀》神代巻に,伊弉冉(いざなみ)尊が火神を生むとき灼(や)かれて死んだので,紀伊国の熊野に葬ったとある。やがてこの地に熊野三山と称される霊場が開かれると,神秘的な伝承が数多く発生し,死者の霊は遠隔の地からもこの熊野へ行くものだとか,熊野へ行けば死者の霊に会えるとかの信仰を生んだ(熊野信仰)。山岳が重畳し,交通きわめて不便であったにもかかわらず,熊野灘に臨む海岸美に,瀞(どろ)峡,那智滝などの景勝地や,湯ノ峰,湯ノ川などの温泉の存在も手伝って,熊野三山参詣のためにはるばる足を運ぶ人が,古代末期から中世にかけて増大した(熊野詣(くまのもうで))。…

【熊野信仰】より

…和歌山県の熊野山(熊野三山,熊野三所と呼ぶことが多い)を中心とした民俗的信仰。熊野地方は近畿の南端に突出した山岳地帯であるが,ふもとには大河がうねって流れ,しかも洋々たる大海を見渡すことのできる地である。…

【熊野大社】より

…熊野夫須美大神とも称し,千手観音を本地とした。 以上の三社がいわゆる熊野三山であり,その霊威は平安末期以後全国的にあがめられた。三社がそれぞれ共通の三所権現(本宮,新宮,那智)をまつったというのも特色の一つで,しかも四所明神などの眷属神,五所王子やいわゆる九十九王子などの王子神(御子神)を含む多数の神格の集合体となったのも特色である。…

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