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熱帯雨林保全 ねったいうりんほぜんconservation of tropical rain forests

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

熱帯雨林保全
ねったいうりんほぜん
conservation of tropical rain forests

熱帯雨林の面積は地球全陸地の約6%にすぎないが,地球上の生物種の半分以上がそこに生息する。その破壊によって,地域住民が燃料の不足や洪水の発生といった被害を受けるほか,遺伝子資源の喪失,気候緩和機能の低下,二酸化炭素の増加による温暖化など,さまざまな悪影響の発生が懸念される。しかし,現実には過度の焼畑耕作,農地への転用,過放牧,薪炭材の過剰採取,商業材の不適切な伐採,森林火災などにより,破壊が急速に進行している。熱帯雨林の保全には,そのような直接的原因だけではなく,その背景にある開発途上国における貧困,急激な人口増加などの根本原因に対応することが必要である。 1985年国連食糧農業機関 (FAO) が熱帯林行動計画を採択し,90年現在,62ヵ国の開発途上国が取り組んでいる。また,世界自然保護基金や国際自然保護連合などの民間団体による国際協力プロジェクト,開発援助の際の環境アセスメントに関する経済開発協力機構の勧告 (1985年) など,多様な保護戦略が展開されている。日本は,世界の熱帯木材輸入の多くを占めており,熱帯雨林保全に関して果たすべき役割は大きい。

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