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猪垣∥鹿垣 ししがき

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世界大百科事典 第2版の解説

ししがき【猪垣∥鹿垣】

〈しし〉は,その動物の肉が食用となる大型獣の総称で,シカとイノシシとはそのような野獣の代表であるから,いずれを指している場合もありうる。これら野獣の農作物食害を防ぐ目的で耕地の周囲を木柵,土塁,石垣などによって囲み,それら野獣の侵入を妨げる設備をこの呼称でよぶ。天竜川流域の山村では,シシガキのほか,シシワチシシヨケなどともよんでいた。個々の耕地を囲む設備はすでに中世ころから行われたらしいが,広大な地域を多くの村落が連合して防御しようとして,協力して猪垣を築設するという動きは,江戸時代の中期享保~宝暦(18世紀中期)ころから盛んになる。

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世界大百科事典内の猪垣∥鹿垣の言及

【イノシシ(猪)】より

…偶蹄目イノシシ科の哺乳類(イラスト)。ヨーロッパイノシシ,ユーラシアイノシシともいわれる。ヨーロッパとアジアに広く分布し,北アメリカには狩猟用に移入されたものが定着している。平地から標高4000mまでの森林や低木林にすむ。ブタの祖先ともいわれている。日本のイノシシはふつう本州,四国,九州のニホンイノシシS.s.leucomystax,奄美大島と沖縄のリュウキュウイノシシS.s.riukiuanusの2亜種に区別される。…

【垣】より

…建物や敷地などの周囲を囲むように作られた工作物や植栽で,材料,形式によって多くの種類がある。塀もほぼ同じ意味で使われ,築地(ついじ)は築地塀あるいは築垣(ついがき)とも呼ばれた。一般に,板塀や土塀のように表面が連続して平滑な面をなすものを塀,間隙の多いものを垣と呼ぶ傾向がある。柵も垣の一種であるが,角材や丸太をまばらに建てて,横木で連結したものを指して多く使われる。全く同一のものを,場合によって,垣,塀,あるいは柵と呼ぶことも少なくない。…

※「猪垣∥鹿垣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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