理知・理智(読み)りち

精選版 日本国語大辞典 「理知・理智」の意味・読み・例文・類語

り‐ち【理知・理智】

〘名〙
理性知恵。また、本能感情に支配されることなく、深い知識に基づいて物事を論理的に思考したり、判断したりする能力。
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春「理智を放れた直覚的の思想と、詩的の辞句と入乱れて、間々意味の透徹せぬ点や」
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一八「想像力は理知(リチ)の活動とは全然別作用で」
② (理智) 仏語。真理または道理と、これを悟る智慧。また、煩悩を離れた無漏智をいう。
性霊集‐八(1079)大夫左衛佐為亡室造大日楨像願文「理智非他、即是我身心也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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