(読み)ジ

デジタル大辞泉 「璽」の意味・読み・例文・類語

じ【璽】[漢字項目]

常用漢字] [音](慣)
印章。特に、天子天皇の印。しるし。「印璽御璽ぎょじ玉璽国璽神璽
[名のり]しるし

じ【璽】

印章。特に、天子の印章。
三種神器の一。八尺瓊曲玉やさかにのまがたま
「剣、―、内侍所わたし奉らるるほどこそ」〈徒然・二七〉

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精選版 日本国語大辞典 「璽」の意味・読み・例文・類語

じ【璽】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 玉に刻んだ印形(いんぎょう)。特に、中国では秦以降、天子の用いるもの。日本では天皇の用いる印章をいう。御璽(ぎょじ)
    1. [初出の実例]「風教大同、車書共道。而未符破璽、施無事於群情、設象除刑、馳不犯於比屋」(出典:類聚三代格‐一・貞観格序(869))
    2. [その他の文献]〔史記‐淮南王伝〕
  2. [ 2 ] 天子のしるしである三種の神器。特に、八尺瓊曲玉(やさかにのまがたま)
    1. [初出の実例]「次璽并剣樻奉東宮」(出典:日本後紀‐延暦二五年(806)三月辛巳)

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普及版 字通 「璽」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 19画

(異体字)
17画

[字音]
[字訓] しるし・おしで

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は爾(じ)。〔説文十三下に土に従う字とし、「王の印なり。以て土を(つかさど)る」(段注本)とし、璽を籀文とする。古く銅印の類はに作り、鋳印であった。

[訓義]
1. 天子の印、玉璽、しるし、おしで。
2. 諸侯・大夫などの官印
3. 封印の印。

[古辞書の訓]
名義抄〕璽 オシテ 〔字鏡集〕璽 オシテ・シルシ

[熟語]
璽冊璽綬璽書璽詔璽節璽符・璽璽封
[下接語]
印璽・御璽・玉璽・剣璽・国璽・冊璽・賜璽・紫璽・受璽・神璽・制璽・台璽・帝璽・佩璽・発璽・符璽・奉璽・封璽

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