四天王寺の北西、地下鉄
祭神について祈年祭および六月月次祭の祝詞(延喜式)に「
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
大阪市天王寺区生玉町に鎮座。難波大社,生玉社ともいう。旧官幣大社。生島(いくしま)神,足島(たるしま)神2座(大八嶋守護之神)をまつり,のちに大物主神を配祀。生島・足島2神は大地・国土の守護神として石山碕(大坂城付近)にまつられ,宮中では生島巫(みかんなぎ)が奉斎し,《延喜式》では〈難波坐生国咲国魂神社〉と記載される名神大社である。中世,境内に接して本願寺(石山御坊)が建てられるが,ともに兵火にかかり,大坂城築造のため,現社地へ移建された。江戸幕府は朱印領をよせ,鎮守神として崇敬した。明治以後,再度の火災・戦災にあったが社殿を復興し,生国魂造(生玉造)という桃山時代の遺構を本殿にのこす。例祭日は9月9日。8月11,12日には大阪薪能が演能される。
執筆者:二宮 正彦
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大阪市天王寺区生玉町に鎮座。生玉(いくたま)神社ともいう。生島神(いくしまのかみ)、足島神(たるしまのかみ)の2座を祀(まつ)り、のちに大物主神(おおものぬしのかみ)を配祀(はいし)。生島、足島2神は大地、国土の守護神として石山碕(いしやまさき)(現在の大阪城付近)に祀られ、宮中では生島巫(いくしまのみかんなぎ)が奉斎し、『延喜式(えんぎしき)』では「難波坐生国咲国魂(なにわにますいくくにさきくにたま)神社」と記載する名神(みょうじん)大社であった。中世、境内に接して本願寺が建てられたが、ともに兵火にかかり、当神社は大坂城築造のため現社地に遷座した。江戸幕府は300石の朱印領を寄せ、御城鎮守御祈祷(きとう)所として崇敬した。明治以後も再度の火災、戦災にあいながらも社殿を復興し、現社殿には生国魂造(いくたまづくり)とよぶ桃山時代の遺構を残している。旧官幣大社。例祭日は9月9日。夏祭は7月11日、12日。また8月11日、12日の大阪薪能(たきぎのう)も有名である。
[二宮正彦]
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…同社の鎮火祭は,祭場を庭上に設け,鎮火の儀は,庭上の火の上るのを待って,川菜を投じ,水をそそぎ,土をもって火を埋める。このほか,祭儀の方法は異なるが,青森県の岩木山(いわきやま)神社,大阪市の生国魂(いくくにたま)神社,島根県の物部(もののべ)神社,東京都台東区の秋葉神社などでも行われる。【沼部 春友】。…
※「生国魂神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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