生物学主義(読み)セイブツガクシュギ

デジタル大辞泉 「生物学主義」の意味・読み・例文・類語

せいぶつがく‐しゅぎ【生物学主義】

生物学的原理を他の諸科学の領域に応用しようとする立場。
1 哲学で、認識作用を生命の生物学的自己保存の一手段とみる認識論の立場の一。ニーチェ・マッハ・ベルクソンなど。
2 社会学で、社会の構造や機能を生物学的に考察しようとする傾向。社会有機体説や社会ダーウィニズムなど。
3 教育学で、遺伝と環境を根幹として、人間の成長を生物学的視点からとらえていく立場。デューイ・ギュイヨー・ヘンダーソンなど。

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関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「生物学主義」の意味・読み・例文・類語

せいぶつがく‐しゅぎ【生物学主義】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 認識論の立場の一つ。認識作用を生命の維持や増進のための生物学的過程とみる考え方。ニーチェ、マッハ、アベナリウス、ベルクソンなど。
  3. ② 社会学上の思潮の一つ。社会現象を、生物学的現象との類推によって説明しようとするもの。社会有機体説や社会ダーウィニズムなど。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生物学主義」の意味・わかりやすい解説

生物学主義
せいぶつがくしゅぎ
biologism

生物学的アプローチないしは社会を生物有機体との類比でみる考え方の総体をいう。総合社会学の H.スペンサー,A.コントらの社会有機体説はその典型といえる。現代社会学においては,機能と構造を相互依存と見,その均衡システムを社会体系に応用する立場がこの主義の流れをくんでいるといえる。たとえば,T.パーソンズの「境界維持体系」概念,G.G.ホマンズの「フィードバック論」に生物学的社会学の影響がみられる。しかしこの考え方は,あくまで生物有機体との類比であり,理論モデルの構成の枠を脱しえないという限界がみられる。

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