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生祠 せいし

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

生祠
せいし

人々のために利益をもたらした英雄や,一般人よりも権力や霊力あるいは徳において秀でた人物を象徴的に崇拝の対象として祀った建造物。古代ギリシアエジプトでは英雄,偉人などを彫った建造物が多く,美術的にも価値のあるものが少くない。

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デジタル大辞泉の解説

せい‐し【生×祠】

生存中の人の徳を慕って神として祭った祠(ほこら)。

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百科事典マイペディアの解説

生祠【せいし】

生存中の人間を神格化してまつることを生祀といい,設けられた社祠を生祠という。対象は英雄・聖者・恩人など。超人的資質を有するか,常人にできない行為をするか,または恩恵を施すなどが神格化の因。
→関連項目御霊信仰

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世界大百科事典 第2版の解説

せいし【生祠】

日本人の神観念のなかには,人間を神にまつる風習に基づいた神格がある。死後神にまつられる場合と,生前にその人間に神格を認め,信仰対象とした場合と二通りあり,後者の場合,まつりこめた祠を生祠としている。〈尋常ならずすぐれたる徳のありて,可畏き物を迦微(かみ)とは云なり〉という本居宣長考え方によれば,人間でも優れた資質があれば,神にまつられることになる。人を神にまつると,吉田神道では,これに霊神(れいじん)号を与えた。

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大辞林 第三版の解説

せいし【生祠】

その人の徳を慕い、存命中から生き神としてまつったやしろ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

生祠
せいし

生きている人を神と祀(まつ)り、その社祠を設けたもの。(1)加賀(かが)藩主前田治脩(はるなが)の天満宮(富山県黒部(くろべ)市宇奈月町愛本新(うなづきまちあいもとしん))のように本人の了解を得ずに祀る場合、(2)福井藩主松平慶永(よしなが)の木立社(福井県坂井(さかい)市の三国(みくに)神社境内社)のように本人の了解を得て祀る場合、(3)儒者山崎闇斎(あんさい)の垂加(すいか)社(京都市下御霊(しもごりょう)神社境内社)のように本人自身の発意で成立する場合がある。(1)(2)の場合は、その人に対して格別の崇敬・感謝を捧(ささ)げ、また霊徳の発現を期待してのことであり、(3)の場合は、その人の神学ないしは死生観に基づく。(1)(2)の例は中国、朝鮮、台湾にもあり、古くは『史記』に紀元前3世紀の例が伝えられているが、(3)は日本独自のもので、とくに垂加神道(しんとう)に多くみられる。加藤玄智(げんち)の『本邦生祠の研究』(1932)は、生祠に関する学問的解明を試みた最初のもので、1976年(昭和51)に発足した加藤玄智博士記念学会は、生祠の研究を中心課題とし、『神道研究紀要』を発行している。[谷 省吾]

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世界大百科事典内の生祠の言及

【廟】より

…しかしそれらはおおむね黙認されるのが常であり,民衆の熱心な信仰のゆえに,淫祠を正祠と公認せざるをえなくなった事例も数多い。 特異な祠廟に生祠(せいし)とよばれるものがある。その地方に善政をしいた役人の在職中か転任するときに建てられるもので,早くも《漢書》于定国伝に見えている。…

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