コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

人神 ひとがみman-god

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

人神
ひとがみ
man-god

人間が生前または死後,神として祀られる信仰。神人とも呼ばれる。特に生きている人間を神とする場合,日本では生神 (いきがみ) ,現人神 (あらひとがみ) とも呼ぶ。人神になる人間としては,呪術師祭司などの特殊な非日常的呪力を行使できる人間,部族の首長や国王など,さらに特殊なすぐれた技能を有する人,たとえば傑出した舞人,軍人など,あるいは一般人とは異なる身体障害侏儒や外来の異人などがある。日本の民俗信仰における人神は多様であり,生前人神化するものと,死後人神として祀られるものとに分けられる。後者は,怨恨をもって死んだ者のたたりをしずめるためになされた習俗である。前者の例としては,宮座の神事における頭屋 (とうや) 神主や,巫女,仮装神人などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ひとがみ【人神】

人間の霊魂が神化した状態で,人が神としてまつられる象を前提として成立した神格。人の神化に際しては,(1)人が死後神になる場合と,(2)人が生前に神としてまつられる場合とがある。(1)の場合,人の霊が生前に怨念をもったまま死んで御霊(ごりよう)となることが一つの契機となっている。古代社会によく見られた政治的争いに敗れた貴族が,死後怨念をたたりとして発現させ,そのたたりを鎮めるために神にまつったという事例がある。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ひとがみ【人神】

人を生前または死後に神としてまつったもの。神がかり状態になって託宣を下す者、あるいは権勢をふるった者や名君と慕われた者などを神とみなして崇拝する場合と、恨みを残して死んだ者の祟りを恐れて死後に神としてまつる場合とがある。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

人神の関連キーワード悪霊(ドストエフスキーの小説)神戸市室内合奏団マイモニデスの墓アイスキュロスマイモニデス中臣宮処東人服部藤次兵衛大森 清男多治比屋主ガブリエル大島 康正アトラント吉備[町]神仙・神僊神田宗兵衛まろうど神フェンリル賀茂子虫矢野玄道カンルン

今日のキーワード

ブラックフライデー

米国などで、感謝祭(11月第4木曜日)の翌日の金曜日のこと。休日とする職場が多く、商店にとってはクリスマス商戦の初日に当たる。「ブラック」は、買い物客による混雑、または黒字を連想させることから。→サイ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

人神の関連情報