日本歴史地名大系 「産山村」の解説 産山村うぶやまむら 熊本県:阿蘇郡産山村産山村[現在地名]産山村産山産山川が北から南に流れ、村の南端で南東に向かい、豊後国に入る。東は豊後国直入(なおいり)郡白丹(しらに)村(現大分県久住町)、西は田尻(たじり)村・平川(ひらかわ)村、南は山鹿(やまが)村、北は乙宮(おとみや)村と接する。阿蘇郡の郡境を記した寛弘八年(一〇一一)二月一一日の阿蘇郡四境注文写(阿蘇家文書)の東境にみえる外輪山上の一二の地名のうちに「宇歩山」とある。当地は「宇夫山」「生産山」とも記され、「うふのやま」とよばれた。正慶元年(一三三二)一一月二二日の阿蘇社造営料鍛冶炭苫未進注文写(同文書)によれば「四タ(駄)十二月十一日宇夫山方 カムチヤウ(勘定)アルヘシ」とある。 産山村うぶやまむら 熊本県:阿蘇郡産山村面積:六〇・六〇平方キロ阿蘇郡の北東部に位置し、東から北は大分県竹田(たけた)市・同県直入(なおいり)郡久住(くじゆう)町、西は南小国(みなみおぐに)町・一の宮(いちのみや)町、南は波野(なみの)村と接する。阿蘇外輪山と久住山系の山地が接するところに位置し、北部は高くて起伏が大きく、南部は低くて起伏が小さい標高約六〇〇―一〇〇〇メートルの高原地帯。瀬戸内海に注ぐ大野(おおの)川の最上流地域にあたり、北部山地を水源とする産山川・山鹿(やまが)川(玉来川)が南流し、南部で南東に流れを変える。これらの川沿いに水田が開かれ、集落の大部分がある。山鹿川沿いの山鹿地区が村の中心地である。産業は農業が中心で、米作・畜産・養蚕が主幹をなす。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「産山村」の意味・わかりやすい解説 産山〔村〕うぶやま 熊本県北東部,大分県境にある村。阿蘇外輪山北東部と久住山南西裾あいに位置し,原野が広く,肉牛の飼育が行われる。九州横断道路 (やまなみハイウェー) が村の北西部に通じる。一部は阿蘇くじゅう国立公園に属する。面積 60.81km2(境界未定)。人口 1382(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by