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信徳丸 しんとくまる

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百科事典マイペディアの解説

信徳丸【しんとくまる】

しんとく丸

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

信徳丸 しんとくまる

説経浄瑠璃(せっきょうじょうるり)の主人公
河内(かわち)(大阪府)高安郡の信吉(のぶよし)長者の子。継母ののろいによる病気で盲目となり,天王寺にすてられ乞食となる。清水(きよみず)観音の霊験(れいげん)により回復し,父と再会する。謡曲「弱法師(よろぼし)」や浄瑠璃「摂州合邦辻(せっしゅうがつぽうがつじ)」では俊徳丸の名で登場する。

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世界大百科事典 第2版の解説

しんとくまる【信徳丸】

説経節の曲名。古説経の一つで上中下の3巻から成る。河内国高安郡信吉(のぶよし)長者の一子信徳丸は,継母の呪いを受けて癩になり,天王寺の南門念仏堂に捨てられるが,いいなずけ乙姫の献身と清水観音の利生(りしよう)によりもとの身によみがえるというのがその内容である。天王寺西門(さいもん)の前の引声(いんぜい)堂(念仏堂)や後(うしろ)堂にたむろした説経師によって語られたもので,業病におかされた信徳丸を抱きとり,天王寺七村を袖乞い(そでこい)する乙姫の姿は最も印象に残る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

信徳丸
しんとくまる

説経浄瑠璃(じょうるり)。古い本では、正保(しょうほう)5年(1648)刊行の佐渡七太夫正本『せつきやうしんとく丸』がよく知られている。清水(きよみず)観音の申し子である信徳丸と和泉(いずみ)かげ山の長者の乙姫(おとのひめ)の恋愛、継母の呪詛(じゅそ)による信徳丸の失明落魄(らくはく)、四天王寺参籠(さんろう)、清水観音の霊験(れいげん)によって信徳丸の病気平癒という因果応報の物語。同じ題材を扱った先行作品に謡曲『弱法師(よろぼし)』があり、主人公の名は俊徳丸。これは能の性格上、筋や構成のうえで省略が多く、この説経浄瑠璃とは関連性が薄い。共通点は、ともに四天王寺信仰が入っている点で、四天王寺と清水観音は古くからかかわりがあり、一連の俊徳丸ものは仏教信仰を背景にして生まれた。また、説経浄瑠璃『愛護若(あいごのわか)』との共通点も多い。『しんとく丸』は、後世の浄瑠璃に影響し、竹本義太夫(ぎだゆう)の正本『弱法師』や、『莠伶人吾妻雛形(ふたばれいじんあづまひながた)』を生んだが、1773年(安永2)初演の菅専助(すがせんすけ)・若竹笛躬(ふえみ)合作『摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)』がもっとも有名である。[関山和夫]
『荒木繁・山本吉左右編・注『説経節』(平凡社・東洋文庫)』

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世界大百科事典内の信徳丸の言及

【乙姫】より

…また末の姫とか,年若く美しい姫の意がある。竜宮に住むという〈乙姫〉や,説経《信徳丸》に出てくる〈乙姫〉のように固有の名となっているものもある。説経《信徳丸》の乙姫は和泉国近木荘の長者の娘だが,癩に冒されて姿を消した信徳丸をたずねて,一転して巡礼姿に身をやつし熊野街道を往還する。…

【申し子】より

…これらの昔話に共通する形式としては,第1に,積極的に祈願することによって子どもが授けられることであり,第2は,申し子が普通の人のもちえないすぐれた能力を有し,大事業をなしとげるということ,第3は,幸福な結婚をして,すぐれた家の始祖となることである。なお,《神道集》の〈三島大明神の事〉や説経節《信徳丸》も第1の積極的な祈願の例に属すものである。《信徳丸》では,全財宝と引換えに子宝を祈念し,それがかなわぬとみると,〈まことにお授けないならば,御前ふたたび下向申すまじ。…

※「信徳丸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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