町入用(読み)ちょういりよう

  • まちにゅうよう ‥ニフヨウ

世界大百科事典 第2版の解説

日本近世の(ちよう)における収支会計のこと。日本の近世社会では,国家領主の権力機構,多様な共同体・共同組織,個々の経営体などの諸レベルにおいて,支配や給付,管理や運営,生産や消費,負担や配分などに伴う金銭物品出納が行われ,その算用過程や結果が記録された。町入用はこのうち,町人の地縁的共同体である町における管理・運営,負担・配分に関する諸項の,町としての収支会計を意味しており,この点はと村入用の関係にほぼ等しい。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 江戸時代、町人の負担による町の経費。江戸では経常費として、公役銀・御年頭銀・町年寄晦日銀・名主役料・水役銀、臨時費として、祭礼入用・番屋修復畳替などがあった。地主が負担したが、初めは小間割・坪割・面割、のち小間割で賦課された。
※談義本・当世穴穿(1769‐71)四「晦日晦日には店賃をはらい、町入用(ヨウ)は人先に出し、公の御法度をそむかぬ」

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世界大百科事典内の町入用の言及

【七分積金】より

…これが,町法改正,七分積金令と呼ばれるもので,以後幕末・維新期まで江戸の都市政策の根幹をなした。 幕府はこれに先だって,江戸の各町に1785年(天明5)から5年間の地代店賃(たなちん)上り高,町入用(ちよういりよう),地主収入等を書上げさせた。この結果,1年分の町入用は江戸全体で金15万5000両余に及ぶことがわかり,このうち3万7000両が節減可能とされた。…

【町入用】より

…日本の近世社会では,国家や領主の権力諸機構,多様な共同体・共同組織,個々の経営体などの諸レベルにおいて,支配や給付,管理や運営,生産や消費,負担や配分などに伴う金銭や物品の出納が行われ,その算用の過程や結果が記録された。町入用はこのうち,町人の地縁的共同体である町における管理・運営,負担・配分に関する諸項の,町としての収支会計を意味しており,この点は村と村入用の関係にほぼ等しい。町入用の対象となるものは,以下の3相からなる。…

※「町入用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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