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月行事 つきぎょうじ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

月行事
つきぎょうじ

「がちぎょうじ」とも読み,月行司とも書く。元来,その月の行事をいう語で,宮座などで毎月交代で事務処理にあたる役職名であったが,江戸時代には,町内や商人の仲間などで毎月交代で事務をとる者,およびその役職をいう。

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デジタル大辞泉の解説

がち‐ぎょうじ〔グワチギヤウジ〕【月行事/月行司】

中世から近世、毎月交替で町内または商工業の組合の事務を処理した当番。つきぎょうじ。
近世、遊郭で毎月交替する楼主の総代。
「―から札取らねば、大門が出られませぬ」〈浄・冥途の飛脚

つき‐ぎょうじ〔‐ギヤウジ〕【月行事/月行司】

江戸時代、1か月交代で、町内や商人組合などの事務処理をした人。がちぎょうじ。

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百科事典マイペディアの解説

月行事【がちぎょうじ】

〈つきぎょうじ〉とも。15世紀末の山城(やましろ)国一揆を支えた執行機関月行事が初出。16世紀京都の祇園会(祇園祭)は町組から選出された月行事が運営にあたり,戦国期の堺・博多などの自治都市の運営はそれぞれの町組から選出された月行事などによって行われた。
→関連項目町組

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世界大百科事典 第2版の解説

がちぎょうじ【月行事】

月行司とも書く。〈がつぎょうじ〉ともいった。《日葡辞書》に〈Guachiguiŏji ある村の代表者,あるいは,総代のような役職であって,1ヵ月間勤めるもの〉とある。このように月行事はひと月交代で執務する役職をいい,日本中世の寺院社会で僧侶が輪番で勤仕する職掌を指した。一例として1447年(文安4)延暦寺が寺領近江国得珍保(とくちんほ)今堀郷の新開田年貢免除を僧侶である学頭代,月行事の名で承認しているし,郷村間の紛争も両者で処理している。

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大辞林 第三版の解説

つきぎょうじ【月行事】

江戸時代、江戸・大坂などで月々交代で町内の事務を処理した者。がちぎょうじ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

月行事
がちぎょうじ

江戸の町構成員が交代で町政を担当した職務。町内の地主、家持(いえもち)が毎月交代で五人組ごとに選ばれ、自身番屋で町政事務を行った。のちには地主に雇われた地面管理人である家主(いえぬし)が増加したため、町政に加わった。事務補助者として町代(ちょうだい)(のち書役)が置かれた。事情があって名主(なぬし)の支配を受けない町は、「月行事持」として名主役を代行した。業務は町政全般に及んでいる。[吉原健一郎]
『幸田成友著「江戸の名主」(『幸田成友著作集1』所収・1972・中央公論社)』

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世界大百科事典内の月行事の言及

【町組】より

…各町組には古町(こちよう)と新町(しんちよう),親町(おやちよう)と子町(こちよう)・枝町(えだちよう)との格差が設けられていた。町(ちょう)【仲村 研】 町組には天文期(1532‐55)にすでに月行事(がちぎようじ)と呼ばれる代表者が置かれ,町の年寄が輪番で当たった。月行事は年頭に将軍らに拝礼したほか,町入費を町々に割りかける〈大割(勘定)寄合〉を催し,公武衆からは〈上下京宿老〉(《言継卿記》)などとも呼ばれた。…

【月行事】より

…《日葡辞書》に〈Guachiguiŏji ある村の代表者,あるいは,総代のような役職であって,1ヵ月間勤めるもの〉とある。このように月行事はひと月交代で執務する役職をいい,日本中世の寺院社会で僧侶が輪番で勤仕する職掌を指した。一例として1447年(文安4)延暦寺が寺領近江国得珍保(とくちんほ)今堀郷の新開田年貢免除を僧侶である学頭代,月行事の名で承認しているし,郷村間の紛争も両者で処理している。…

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