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異年号 イネンゴウ

世界大百科事典 第2版の解説

いねんごう【異年号】

天皇の制定施行によらずに国内の一部で作成使用された年号。私年号ともいう。日本最古の異年号は621年(推古29)に当たる法興であって,かつてこれを国家制定の正年号と見る説もあったが,今日では聖徳太子を賛仰する法隆寺僧が太子の経歴を記すために私用したものと考えられている。645年(大化1)はじめて公定の年号が現れ,ついで701年(大宝1)制定の大宝令に年号使用の条文を設けるとともに,年号が継続使用されることとなって,年号制度が確立するが,その後,異年号が初めて現れるのは12世紀後半である。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の異年号の言及

【東国】より


[東国と西国]
 佐藤進一が第2次大戦前すでに〈東国行政権〉と規定した,鎌倉幕府のこの地域に対する権限は,国衙に対する支配権,国の境あるいは2本所間の境相論(さかいそうろん)の裁判権,棟別銭(むなべちせん)賦課を含む交通路支配権などの統治権的,地域的な支配権であり,元号の制定,官位の叙任権は王朝の手に掌握されていたとはいえ,これを東国国家と規定することは十分に根拠があるといってよい。事実,元号については,頼朝のときの治承5,6,7年,幕府最末期の元徳3,4年など王朝の元号と異なる元号(異年号)が使用され,官位についても,幕府は御家人たちに強い規制を加えていたのである。また幕府がみずからを〈関東〉といい,王朝の用語では九州を指す西国(さいごく)の語を,畿内近国・九州全体を含む地域(鎮西探題成立前の六波羅探題管轄地域)を示す語として早くから用いたことは,この地域をみずからの基盤である東国と異質な地域とみなす意識が,幕府自体にはっきりと存在したことを物語っている。…

※「異年号」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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