日本歴史地名大系 「入来院」の解説
入来院
いりきいん
〔平安時代の入来院〕
保延元年(一一三五)一〇月二五日の院主石清水権寺主大法師某下文(旧記雑録)に入来院とみえ、院主石清水権寺主大法師某が新田神社の別当寺
〔地頭職〕
鎌倉幕府成立後、入来院などの地頭職は有力御家人千葉常胤に与えられた(薩摩国建久図田帳)。代官としては文治二年(一一八六)八月三日の源頼朝下文(旧記雑録)で庄家に乱入して非法狼藉を働いたことを咎められた紀太清遠が知られる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報