白茶(読み)シロチャ

デジタル大辞泉 「白茶」の意味・読み・例文・類語

しろ‐ちゃ【白茶】

灰汁あくにつけず、蒸してほうじた上等の茶。しらちゃ。
中国茶の一。茶の若葉を摘み、蒸さずに乾燥させた緑茶

しら‐ちゃ【白茶】

白みがかった茶色。ごく薄い茶色。
しろちゃ」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「白茶」の意味・読み・例文・類語

しら‐ちゃ【白茶】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 薄い茶色。白っぽい茶色。また、黄味がかった薄い茶色。
    1. [初出の実例]「雪つめば葉さへ花さへ白茶かな〈政通〉」(出典:俳諧・玉海集(1656)四)
    2. 「白茶の微(こまか)い綾紗形(さやがた)の襟をして」(出典多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後)
  3. しろちゃ(白茶)

しろ‐ちゃ【白茶】

  1. 〘 名詞 〙 極上新芽で製した茶。しらちゃ。
    1. [初出の実例]「白茶(シロチャ)ぶだう酒早咲の椿」(出典:仮名草子・尤双紙(1632)上)

白茶の補助注記

本朝食鑑」に「茶〈略〉其新芽之極上者。号(シロ)」とある。

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飲み物がわかる辞典 「白茶」の解説

パイチャー【白茶 (中国)】


中国茶の一種で、白い毛におおわれた茶の新芽を用い、摘採後、萎(しお)れさせる工程でわずかに発酵させる製法のもの。中国南東部の福建省の特産品。代表的な銘柄銀針白毫(ぎんしんはくごう)、白牡丹(はくぼたん)などがある。

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色名がわかる辞典 「白茶」の解説

しらちゃ【白茶】

色名一つ。薄い茶色の染色名、またその色のこと。江戸時代に「四十八茶百鼠しじゅうはっちゃひゃくねず」といわれるほど多く出回った茶色系統の一種で、元禄の中期ごろまで流行した。色があせて白っぽくなることを「白茶ける」というなど、あまりよいイメージはないが、濃い染色ほど高価であるため、それに反発した通人つうじんがあえて身につけた可能性はある。

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栄養・生化学辞典 「白茶」の解説

白茶

 中国産の発酵茶の一つ.

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世界大百科事典(旧版)内の白茶の言及

【中国茶】より

…こうした歴史と広大な国土,そして多くの民族をもつため,中国の茶は種類が多く,その製法,飲み方も他に類を見ないほど多様である。 中国茶はその成分から緑茶,青茶,紅茶,黒茶,黄茶,白茶の6種に分類される。緑茶はほとんどが釜(かま)いり製で,360℃の高温でいり蒸ししてつくる。…

※「白茶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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