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白虹事件 はっこうじけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

白虹事件
はっこうじけん

1918年『大阪朝日新聞』が政府権力と対立して存亡の危機に追込まれた日本の新聞史上最大の筆禍事件。当時,『大阪朝日』は,シベリア出兵米騒動などに関連して寺内内閣を弾劾する言論の一大拠点であった。8月 26日付け夕刊の記事に兵乱の前兆をいう「白虹日を貫けり」の一句があったことが,新聞紙法第 41条 (安寧秩序紊乱) に違反するとして『大阪朝日』は告訴され,村山竜平社長は退陣,次いで鳥居素川長谷川如是閑をはじめ,大山郁夫丸山幹治,花田大五郎らも社を去った。同紙がこの事件で「不偏不党公平穏健」に反する傾向があったと自己批判したことは,その後の日本の新聞のあり方に象徴的な影を落している。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

白虹事件

大阪朝日は1918(大正7)年、記事中に「白虹日を貫けり」の言葉を用いた。「白虹貫日」は中国の古典で兵乱が起こる兆候とされる。政府が問題視して発売禁止にして筆者らを起訴。将来にわたっての発行禁止も求めた。朝日新聞は全面的に謝罪し、発行禁止は免れた。

(2016-03-23 朝日新聞 朝刊 オピニオン1)

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デジタル大辞泉の解説

はっこう‐じけん〔ハクコウ‐〕【白×虹事件】

大正7年(1918)に大阪朝日新聞が掲載した記事をめぐる筆禍事件。米騒動に関する記事の掲載を禁止した寺内正毅内閣を糾弾するジャーナリストの集会を報じた記事の中で、国に兵乱が起こる凶兆を意味する「白虹日を貫けり」という故事成語を用いたことから、朝憲紊乱にあたるとして新聞私法違反に問われた。右翼団体が新聞社社長に暴行を加える事件も起こり、同新聞社は論調の転換を余儀なくされた。白虹筆禍事件大阪朝日新聞筆禍事件

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百科事典マイペディアの解説

白虹事件【はっこうじけん】

1918年に起きた新聞筆禍事件。当時《大阪朝日新聞》は,鳥居素川編集局長以下,長谷川如是閑大山郁夫らが〈大正デモクラシー〉運動に立つ言論活動を展開,とくに米騒動などに関して寺内正毅内閣を鋭く批判していた。
→関連項目朝日新聞内田良平鳥居素川村山竜平

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世界大百科事典 第2版の解説

はっこうじけん【白虹事件】

《大阪朝日新聞》が1918年に引き起こした筆禍事件。当時の《大阪朝日新聞》は,鳥居素川編集局長のもとに長谷川如是閑,大山郁夫らを擁し,いわゆる〈大正デモクラシー〉の最先頭に立つ言論活動を行っていた。とくにシベリア出兵,米騒動に関連して寺内正毅内閣を激しく攻撃していた。このため弾圧の機会をねらっていた寺内内閣は,18年8月25日に開かれた〈関西新聞社通信社大会〉の報道記事のなかの〈白虹日を貫けり〉という一句をとらえ,この一句が兵乱が起こる兆候を示す故事成句であることを理由に,新聞紙法の〈朝憲紊乱〉に当たるとし,同紙を発行禁止にもち込もうとした。

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大辞林 第三版の解説

はっこうじけん【白虹事件】

1918年(大正7)8月、大阪朝日新聞に対する言論弾圧事件。当時米騒動の報道禁止に抗議し論陣を張っていた同紙に対し、寺内内閣は記事中の「白虹日を貫けり」の一句が皇室の尊厳を冒瀆ぼうとくし政体を変改するものとして告発し、編集局長らが辞任に追いこまれた。

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世界大百科事典内の白虹事件の言及

【朝日新聞】より

…また1904年に二葉亭四迷,07年には夏目漱石が入社し,次々と作品を発表した。大正政変に際しては憲政擁護運動の一角を担い桂太郎内閣を攻撃,18年の米騒動では悪徳業者を批判するとともに寺内正毅内閣の施政を非難したが,《大朝》は〈白虹(はつこう)事件〉の筆禍にあい,鳥居素川編集局長をはじめ長谷川如是閑大山郁夫らが退社した。この間,1915年には《大朝》が夕刊の発行を開始(《東朝》は1921年),地方版の急速な整備も加わって紙面の充実が進んだ。…

※「白虹事件」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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