目には目を歯には歯を(読み)メニハメヲハニハハヲ

デジタル大辞泉 「目には目を歯には歯を」の意味・読み・例文・類語

にはには

受けた害に対して、同等の仕打ちをもって報いること。ハムラビ法典言葉旧約聖書出エジプト記などにも見え、これを戒めたイエスの「山上の垂訓」で有名。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「目には目を歯には歯を」の解説

目には目を歯には歯を

他人の目を害した者は自らの目をもって償い、歯を害した者は歯をもって償わなければならない。被害と同等の報復を行うのが当然とするたとえ。

[使用例] いいですか、奥様、私はさとったんです。目には目を、歯には歯を、そうして、寛大さには寛大さを、って[三島由紀夫白蟻の巣|1956]

[解説] 単に「目には目を」ということも多い。古くはバビロニアのハムラビ法典に同様の文言がありますが、旧約聖書が直接の出典とされます。法思想としては同害刑法と呼ばれるもので、それ以前の歯止めのない報復にくらべ一定進歩をしたものと評価されますが、近代法の容認するものではありません。しかし、この表現は現在も世界中で使われ、むしろ敵対者に対する憎悪をかきたて、力による報復を訴えるものとなっています。

英語〕An eye for an eye and a tooth for a tooth.

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