デジタル大辞泉
「目見」の意味・読み・例文・類語
ま‐み【目見】
1 物を見る目つき。まなざし。
「水の底を深く眺め入り給へる―の気色」〈狭衣・二〉
2 目もと。
「うち腫れたる―も、人に見えむが恥づかしきに」〈源・少女〉
3 目。まなこ。ひとみ。
「いといたう黒く垢づきて、―はおち入りたるやうに」〈読・雨月・浅茅が宿〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ま‐み【目見】
- 〘 名詞 〙
- ① 物を見る目つき。まなざし。
- [初出の実例]「大船を荒海(あるみ)に漕ぎ出で八船たけ吾が見し子らが目見(まみ)は著(しる)しも」(出典:万葉集(8C後)七・一二六六)
- ② 目もと。
- [初出の実例]「所々うち赤み給へる御まみのわたりなど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)
- ③ 目。まなこ。ひとみ。
- [初出の実例]「内の御めのとの吉田の前大納言定房、まみいたう時雨たるぞあはれに見ゆる」(出典:増鏡(1368‐76頃)一三)
め‐みせ【目見】
- 〘 名詞 〙
- ① かわいがり、ひいきにすること。目をかけること。
- [初出の実例]「扨殿の御目(メ)みせよければ横平なる事あり」(出典:浮世草子・男色十寸鏡(1687)下)
- ② 転じて、妾。そばめ。めみせもの。
- [初出の実例]「テカケ memixe(メミセ)」(出典:ロドリゲス日本大文典(1604‐08))
め‐み【目見】
- 〘 名詞 〙 よく見ること。見張ること。また、それをする人。
- [初出の実例]「勝手から人の来る目見(メミ)をしてゐるうちに」(出典:浮世草子・傾城歌三味線(1732)三)
- 「私が目見(めミ)を付けて置くからお前のなさる事はみんな通じますよ」(出典:滑稽本・古今百馬鹿(1814)上)
ま‐みえ【目見】
- 〘 名詞 〙
- ① まみえること。面会すること。〔和英語林集成(再版)(1872)〕
- ② 目つき。また、顔つき。
- [初出の実例]「まみえ・有様、まことに賢くやんごとなき僧」(出典:元和寛永古活字本撰集抄(1250頃)二)
もっ‐けんモク‥【目見】
- 〘 名詞 〙 目で見ること。→耳聞。
- [初出の実例]「其土地を目見(モクケン)するにあらでは詩文の趣興も浮みがたきと云は」(出典:授業編(1783)九)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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