20世紀日本人名事典 「矢部 長克」の解説
矢部 長克
ヤベ ヒサカツ
大正・昭和期の地質学者,古生物学者 東北帝国大学名誉教授。
- 生年
- 明治11(1878)年12月3日
- 没年
- 昭和44(1969)年6月23日
- 出生地
- 東京・麴町
- 学歴〔年〕
- 東京帝大理科大学地質学科〔明治34年〕卒
- 学位〔年〕
- 理学博士
- 主な受賞名〔年〕
- 文化功労者〔昭和27年〕,文化勲章〔昭和28年〕
- 経歴
- 明治45年欧米留学から帰国後、昭和15年まで東北帝大教授として古生物学・構造地質学研究の分野で指導的役割を果たす。地質学会長、日本古生物学会長、第四紀学会長など歴任。この間、大正14年には青木廉二郎とともに、新生代を秋津、高千穂、瑞穂、敷島の4系に分類して学界に大反響を呼んだ。その後、100万年前の氷河期に日本列島が大陸から分離したことを明らかにした。昭和28年文化勲章受章。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報