知る辺(読み)シルベ

デジタル大辞泉 「知る辺」の意味・読み・例文・類語

しる‐べ【知る辺】

知っている人。知り合い。「知る辺を頼る」「知る辺のない土地
[類語]面識顔馴染み顔見知り馴染み幼馴染み昔馴染み知人知り合い知己知音存じ寄り隣人旧友旧知旧識故人故旧古馴染み幼友達竹馬の友近付き

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「知る辺」の意味・読み・例文・類語

しる‐べ【導・知辺】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「知る方(へ)」の意 )
  2. ( ━する ) 行く道の案内をすること。また、その人やそのもの。道案内。みちしるべ。
    1. [初出の実例]「高麗の王、乃ち久礼波、久礼志、二人(ふたり)を副へて導者(シルヘ)と為」(出典日本書紀(720)応神三七年二月(寛文版訓))
  3. ( ━する ) 知識や行動などについて、うまくいくようにみちびくこと。また、その人やそのもの。知るたより。知る方法。手引き。みちびき。手がかり。
    1. [初出の実例]「蒭蕘(くさかりわらは)の説(こと)と雖も、親ら問ひて師(シルヘ)に為たまふと」(出典:日本書紀(720)孝徳二年二月(寛文版訓))
  4. 結論を導く根拠ないし手がかり。それとわかるしるしかたち。証拠。
    1. [初出の実例]「そこにて、見たれば、春になりたる、しるべと、をぼしくて」(出典:三体詩素隠抄(1622)二)
  5. ( 知辺 ) ゆかり。また、ゆかりある人。知り合い。知人。
    1. [初出の実例]「思ひつつへにける年をしるへにてなれぬる物は心なりけり〈よみ人しらず〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋六・一〇二一)
    2. 「しるべなくてもはかま肩衣着て」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)二)

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