知内(読み)しりうち

改訂新版 世界大百科事典 「知内」の意味・わかりやすい解説

知内[町] (しりうち)

北海道南西部,渡島(おしま)支庁上磯郡の町。渡島半島南部に位置し,津軽海峡に臨む。人口5074(2010)。地名アイヌ語に由来するといわれてきた。鎌倉初期に砂金採取のため和人が渡来し,定住したとの伝承が残る。明治中ごろまでは沿岸漁業を営む漁業中心の集落であったが,その後知内川流域の開拓が進み,農業中心の町へと変貌した。水田単作農家が多く,経営規模は小さい。沿岸漁業は小谷石,湧元などの集落を中心に営まれている。町内の湯の里は1988年開通した青函トンネルの本坑出口であり,JR津軽海峽線の知内駅がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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