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石牟礼道子 イシムレミチコ

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デジタル大辞泉の解説

いしむれ‐みちこ【石牟礼道子】

[1927~ ]小説家。熊本の生まれ。水俣(みなまた)病市民会議を結成、「苦海浄土(くがいじょうど)」で患者の代弁者として水俣病を描く。続く「天の魚」「神々の村」で水俣病三部作を完成。他に「西南役(せいなんのえき)伝説」「おえん遊行」「十六夜(いざよい)橋」など。

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百科事典マイペディアの解説

石牟礼道子【いしむれみちこ】

作家。熊本県生れ。水俣実務学校卒業。1958年上野英信,谷川雁,森崎和江らと同人雑誌サークル村》創刊に参加,1968年水俣病市民会議を結成した。水俣病患者を描いたルポルタージュ苦海浄土(くがいじょうど)》(1969年。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

石牟礼道子 いしむれ-みちこ

1927- 昭和後期-平成時代の小説家。
昭和2年3月11日生まれ。谷川雁(がん)の「サークル村」に参加。昭和43年水俣病(みなまたびょう)市民会議を結成し,翌年患者からの聞き書き「苦海浄土」を発表。「流民の都」「天の魚」と水俣病の告発をつづけ,一連の著作によって49年マグサイサイ賞をうけた。平成14年朝日賞。15年「はにかみの国 石牟礼道子全詩集」で芸術選奨文部科学大臣賞。熊本県出身。水俣実務学校卒。作品はほかに「椿の海の記」「おえん遊行」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

石牟礼道子
いしむれみちこ
(1927― )

小説家。熊本県天草に生まれ、まもなく水俣(みなまた)に移住した。父は石工。神経を病んだ祖母に守りされて不知火(しらぬい)海を見て育つ。商業実務学校卒業後、1947年(昭和22)結婚、平凡な主婦であったが、しだいに姿をあらわにしてくる水俣病への関心を深め、詩人、谷川雁(がん)のサークル村にも加わりつつ『苦海浄土(くがいじょうど)――わが水俣病』(1969)をまとめあげる。方言を駆使した語り体で、表現をもたない患者の代弁者として水俣病を描ききり、視線は日本近代の総体に対する批判にまで及んでいる。続く『天の魚』(1974)、『椿(つばき)の海の記』(1976)で、水俣病患者を描いた三部作を完成させる。その後も『草のことづて』(1977)、『石牟礼道子歳時記』(1978)、『西南役(せいなんのえき)伝説』(1980)、『おえん遊行』(1984)、エッセイ集『陽(ひ)のかなしみ』(1986)、『乳の潮』(1988)、自伝的エッセイ『不知火ひかり凪(なぎ)』(1989)、時代小説『十六夜(いざよい)橋』(1992。紫式部文学賞)、エッセイ『葛(くず)のしとね』(1994)、自伝エッセイ集『蝉和郎(せみわろう)』(1996)、『形見の声――母層としての風土』(1996)、神話的な世界を描いた小説『水はみどろの宮』、『天湖(てんこ)』(ともに1997)、天草・島原の乱に材をとった大河小説『アニマの鳥』(1999)、水俣病を語り続けた著者の評論集『潮の呼ぶ声』(2000)、『煤(すす)の中のマリア――島原・椎葉(しいば)・不知火紀行』(2001)など、エッセイ、文明批評、小説を発表してきた。テーマは一貫して、高速化する近代に失われた風土の魂を救出する道の模索である。2001年(平成13)朝日賞受賞。[橋詰静子]
『『椿の海の記』(1976・朝日新聞社) ▽『草のことづて』(1977・筑摩書房) ▽『石牟礼道子歳時記』(1978・日本エディタースクール出版部) ▽『おえん遊行』(1984・筑摩書房) ▽『乳の潮』(1988・筑摩書房) ▽『不知火ひかり凪』(1989・筑摩書房) ▽『葛のしとね』(1994・朝日新聞社) ▽『蝉和郎』(1996・葦書房) ▽『形見の声――母層としての風土』(1996・筑摩書房) ▽『水はみどろの宮』(1997・平凡社) ▽『天湖』(1997・毎日新聞社) ▽『アニマの鳥』(1999・筑摩書房) ▽『人間の記録 石牟礼道子』(1999・日本図書センター) ▽『潮の呼ぶ声』(2000・毎日新聞社) ▽『石牟礼道子対談集――魂の言葉を紡ぐ』(2000・河出書房新社) ▽『煤の中のマリア――島原・椎葉・不知火紀行』(2001・平凡社) ▽『西南役伝説』(朝日選書) ▽『陽のかなしみ』(朝日文庫) ▽『十六夜橋』(ちくま文庫) ▽『苦海浄土』『天の魚』(講談社文庫) ▽羽生康二著『近代への呪術師・石牟礼道子』(1982・雄山閣) ▽河野信子・田部光子著『夢劫の人 石牟礼道子の世界』(1992・藤原書店) ▽下村英視著『もうひとつの知――石牟礼道子に導かれて』(1994・創言社) ▽鶴見和子著『鶴見和子・対談まんだら 石牟礼道子の巻』(2002・藤原書店)』

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