石衣(読み)イシゴロモ

デジタル大辞泉 「石衣」の意味・読み・例文・類語

いし‐ごろも【石衣】

あん水飴みずあめを加えて練り固め、砂糖の衣で包んだ菓子

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精選版 日本国語大辞典 「石衣」の意味・読み・例文・類語

いし‐ごろも【石衣】

  1. 〘 名詞 〙 和菓子一つあずきあんを小さく丸め、糖蜜の衣で包んで固めたもの。
    1. [初出の実例]「二月十三日〈略〉石ごろも三箇甘し 牛乳一合」(出典:朝霧(1950)〈永井龍男〉)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「石衣」の意味・わかりやすい解説

石衣
いしごろも

掛け物半生(はんなま)菓子。アズキ漉し餡(こしあん)に水飴(みずあめ)を加えて練り、冷却後にマツタケショウロ繭玉などの姿にこしらえ、砂糖のすり蜜(みつ)を衣にかけて乾燥させる。餡の色が滑らかな糖衣を透かして品よく映り、保存もきく。家庭でも簡単にできるので、昔は駄菓子屋がそれぞれの自家製を商った。駄菓子としての石衣は、掛け物の砂糖も薄く、煮詰めて干し固めるだけの餡には水飴を使わないので舌ざわりが粗く、淡く黒糖の甘味がつけられていた。仙台駄菓子の兎玉(うさぎだま)などにそのおもかげが残っている。

[沢 史生

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普及版 字通 「石衣」の読み・字形・画数・意味

【石衣】せきい

字通「石」の項目を見る

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「石衣」の解説

いしごろも【石衣】

和菓子の一種。あんに水あめを加えて練り、小さくまるめ、すりみつで白い衣をかけたもの。◇関西では「松露(しょうろ)」ともいう。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石衣」の意味・わかりやすい解説

石衣
いしごろも

和菓子の半生菓子代表小豆の中割あんに砂糖の衣を掛けて繭玉や碁石の形に整えたもの。

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