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硫化バリウム りゅうかバリウムbarium sulfide

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

硫化バリウム
りゅうかバリウム
barium sulfide

化学式 BaS 。無色立方晶系結晶。融点 2200℃以上,比重 4.25,有毒。冷水に微溶,塩化アンモニウム溶液に可溶,酸によく溶け硫化水素を発生する。空気中では酸化されて黄色を呈し,湿気により硫化水素を発生する。脱毛剤,リトポン製造,ゴムの加硫,硫化水素の発生用試薬などとして用いられる。黒色硫化バリウムは,硫酸バリウム鉱と木炭の混合物を強熱して得られる粗製品で,硫化バリウムの含有量は 60~70%である。バリウム塩の製造原料として重要である。

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世界大百科事典 第2版の解説

りゅうかバリウム【硫化バリウム barium sulfide】

化学式BaS。硫酸バリウムBaSO4(工業的には重晶石)を炭素Cとともに600~800℃に熱し,還元して製造される。 BaSO4+2C―→BaS+2CO2無色の結晶(等軸晶系)。比重4.25(15℃)。Ba2+とS2-のイオンから成る岩塩NaCl型のイオン結晶で,融点は2000℃以上と高いが,空気中で酸化されて黄色をおび,湿気にあうと硫化水素を発生するなど,反応性に富む物質である。水には不溶だが,徐々に加水分解して硫化水素バリウムBa(HS)2と水酸化バリウムBa(OH)2を生ずる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

硫化バリウム
りゅうかばりうむ
barium sulfide

バリウムと硫黄(いおう)の化合物。通常、バリウムの一硫化物のことをいい、他はポリ硫化バリウムとよばれる。重晶石(硫酸バリウム)を600~800℃で炭素で還元することによって製造される。実験室的には、加熱した炭酸バリウムに硫化水素と水素の等量混合ガスを通ずる方法がある。白色の結晶性粉末であるが、市販品は灰色を帯びる。空気中では酸化され、黄色からオレンジ色に変わる。湿気中で硫化水素を発生する。水には溶けないが、徐々に加水分解を受け、硫化水素バリウムと水酸化バリウムを生成する。不純物を含むものはリン光を発する。脱毛作用がある。硫化亜鉛と混合して白色の顔料(リトポン)を製造するのに用いられる。[鳥居泰男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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