礼文(町)(読み)れぶん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「礼文(町)」の意味・わかりやすい解説

礼文(町)
れぶん

北海道北部、宗谷(そうや)総合振興局管内の町。日本海上の礼文島と付属島の海驢島(とどじま)などを町域とする。町名はアイヌ語レプンシリ(沖の島の意)による。1956年(昭和31)香深(かふか)、船泊(ふなどまり)の2村が合併して礼文村となり、1959年町制施行。1819年(文政2)以降ニシン漁場として栄えたが、昭和30年ごろを境にニシン漁は衰退し、それとともに人口も減少した。現在はコンブウニホッケ、タコなどの沿岸漁業と夏季の観光とを主要産業とし、アワビ稚貝の養殖や水産加工業も行われる。香深港と稚内(わっかない)、利尻(りしり)島との間に定期航路があり、また北東端の金田(かねだ)ノ岬付近にある礼文空港(2009年4月から2026年3月まで供用休止)と稚内空港間には定期便があった(2003年3月運休)。面積81.64平方キロメートル、人口2509(2020)。

岡本次郎


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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