群馬県南西部、物見(ものみ)山の東麓(とうろく)にある山地牧場。甘楽(かんら)郡下仁田町(しもにたまち)に属する。標高1100メートル内外の緩斜地で面積387ヘクタール。夏は冷涼で、所々に湧泉(ゆうせん)や渓流がある。1887年(明治20)西隣の長野県北佐久(きたさく)郡志賀(しが)村(現、佐久市)の神津邦太郎(こうづくにたろう)が開設。開設以来乳牛のジャージー種を放牧して、牛乳を軽井沢に、バターを東京に出荷、その後経営者が変わっても神津牧場の名は変わらず、引き続いてジャージー種を主にヒツジ、ウマを加えて放牧し、冬だけ舎飼(しゃがい)している。夏の放牧風景がアルプスのチロール地方に似ているといわれ、世俗を脱した景観に魅力がある。牛乳風呂(ぶろ)が有名。妙義荒船佐久高原国定公園(みょうぎあらふねさくこうげんこくていこうえん)内にあり、南方に荒船山があり、下仁田から市野萱(いちのかや)までバス45分、下車後徒歩1時間半。西側に妙義荒船林道が通じる。神津牧場―八風(はっぷう)山―軽井沢へのハイキングコースがある。
[村木定雄]
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