日本大百科全書(ニッポニカ) 「神経内科」の意味・わかりやすい解説
神経内科
しんけいないか
神経障害による疾患を対象とする診療科目で、単に神経科ともいう。対象疾患には脳、脊髄(せきずい)、末梢神経(まっしょうしんけい)および骨格筋など神経系統を侵す障害がすべて含まれている。これらを研究する学問はneurologyで、神経学、神経内科学、神経病学とよばれる。
神経内科で扱われる病気には、脳卒中をはじめ、髄膜炎、脳炎、頭痛、自律神経失調症、進行性筋ジストロフィーなどのほか、パーキンソン病、ハンチントン病、脊髄小脳変性症、シャイ‐ドレーガー症候群、筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)、多発性硬化症、スモンなど、いわゆる難病も多く含まれている。
[海老原進一郎]