突当てる(読み)ツキアテル

デジタル大辞泉 「突当てる」の意味・読み・例文・類語

つき‐あ・てる【突(き)当てる】

[動タ下一][文]つきあ・つ[タ下二]
激しく突いて当てる。勢いよくぶつける。「車をガードレールに―・てる」
捜していたものを見つけ出す。探しあてる。つきとめる。「隠れ家を―・てる」
あてがってつける。
「女は舟底にかしらを―・てて、音をのみぞ泣く」〈土佐
[類語]当てるぶつける打ち付ける打ち当てる突っかかる突っかける衝突激突命中的中百発百中体当たり一撃打撃強打痛打連打乱打滅多打ち

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「突当てる」の意味・読み・例文・類語

つき‐あ・てる【突当】

  1. 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]つきあ・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙
  2. はげしく突いてあてる。勢いよくぶつける。
    1. [初出の実例]「此の国は石堅く杌堅く、触(ツキアツレバ)物を損ず」(出典:東大寺諷誦文平安初期点(830頃))
    2. 「門前なる李の木にかしらをつきあて、うちくだいてぞ死にける」(出典:平家物語(13C前)五)
  3. あてがってつける。頭を下げて床などにつける。
    1. [初出の実例]「女は舟底にかしらをつきあてて、音をのみぞ泣く」(出典:土左日記(935頃)承平五年一月九日)
  4. 捜しあてる。見つけ出す。
    1. [初出の実例]「どうしておれが爰に居るのを突当(ツキア)てて来たのだ」(出典:歌舞伎・龍三升高根雲霧(因果小僧)(1861)序幕)

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